発表によると、国内ですでに2,700億円規模のST案件が組成されているなかで、案件取り扱い数や利用証券会社のネットワークにおいてプログマは国内トップの実績を有する。
その一方で、これまで活用されてきたパッケージ版のプログマでは、自社サーバー上にブロックチェーン・分散型台帳のノード等を構築する、あるいは手数料を支払い、第三者を介在させる必要があるなど、一定の参入障壁が存在していた。
しかし、Progmat SaaSによってノード構築の手間が省けることに加え、投資家の秘密鍵管理等が自社で完結することから、カストディアンなどの第三者に支払う手数料も極小化する。
▶︎パッケージ版とProgmat SaaSの違い:プレスリリースより引用
Progmat SaaSを支える基盤サービスはNTTデータとの連携により提供される。同社との連携により、金融業務で必要となる高い品質・安全性・柔軟性を備え、安定的なアプリケーションの動作継続を可能にすると述べる。
また、Progmat SaaSでは接続するロックチェーン・分散型台帳として、「Corda5」に対応する。これはSBI R3 Japanとの連携を通じて実現するもので、今回アジアで初めて対応する形になるという。
Corda5は、各国の中央銀行が導入を検討しているCBDC(中央銀行デジタル通貨)など、ミッションクリティカルなシステム要件に対応するべく、既存のCorda の設計理念を維持しながら、基盤となるシステムアーキテクチャを刷新したものだ。
なお今後の予定として、すでにパッケージ版プログマを使用している三菱UFJ信託銀行が、現在カストディ委託元となっている証券会社と連携し、2025年2月にProgmat SaaSへの一斉移行を実施する予定だという。
参考:発表
画像:発表より引用
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