国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェック及びTHCP(Thunder Bridge Capital Partners Ⅳ, Inc)社は8日、かねてより進めている両者の事業統合に伴う米ナスダックへの上場に向け、SEC(米証券取引委員会)に登録届出書のドラフトを提出したと発表した。
今後、SECの審査を経て承認された場合、ナスダックに上場することとなる。
THCPと経営統合するのは、コインチェックの持分会社となる予定のCCG(Coincheck Group B.V.)だ。今後、THCPの株主による承認を経て、今年4月から9月までの間に経営統合を完了する予定であるという。SECが登録届出書を承認した後、経営統合した会社がナスダックに上場する。なお、上場時のティッカーシンボルは「CNCK」となる予定だ。
発表によると、CCGとTHCPの経営統合が完了した後、CCGの社名は「Coincheck Group N.V」に変更されるという。また、オランダに拠点を置いて事業を展開し、コインチェックはCCGの完全子会社となる。
THCPは企業の合併及び買収を目的に設立されたSPAC(特別目的買収会社)だ。コインチェックは2022年3月にTHCPとの経営統合を発表し、ナスダック上場を目指すとしていた。その後、経営統合及びナスダック上場の延期が昨年7月に発表されたが、今回の発表により進捗がみられた格好だ。
コインチェックのナスダック上場を巡っては、2022年に暗号資産取引所FTXが破綻した影響などを受ける懸念が高まっていたが、マネックスグループの取締役会議長兼代表執行役会長である松本大氏は「そうした影響はないだろう」との認識を示していた。
参考:コインチェック発表、THCP発表
画像:Shutterstock
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