【NEWS】SBI VCトレード、「TRUST」導入へ bitFlyer・コインチェックへの出庫が可能に

2024/08/09 09:15 (2024/12/13 16:00 更新)
Iolite 編集部
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【NEWS】SBI VCトレード、「TRUST」導入へ bitFlyer・コインチェックへの出庫が可能に

国内暗号資産交換業者間の入出庫をシームレスに

国内暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードは11日、あらたにトラベルルール対応ソリューション「TRUST」を導入する予定であると発表した。これにより、国内暗号資産交換業者間の入出庫をワンストップで対応可能になる。

トラベルルールに対応する形で昨年6月1日より導入しているソリューション「Sygna」に加えて、今月24日からあらたに導入する形となる。

これにより、これまで国内業者間で採用するトラベルルール対応ソリューションの違いから、直接的に入出庫を行うことができなかった暗号資産交換業者への送付・受け取りが可能となる。具体的には、TRUSTを導入しているbitFlyerやコインチェックへの暗号資産の送付や受け取りができるようになる。

これら2社との送付・受け取りを可能とするシステムをSBI VCトレード内で構築し、ユーザーが国内暗号資産業者間の暗号資産の移動を安全に行える環境を整備していくという。

TRUST経由によるSBI VCトレードへの入庫について、bitFlyerとコインチェックからの入庫可能時期は現時点で未定となっている。一方、TRUST経由によるSBI VCトレードからの出庫については、導入日よりbitFlyerとコインチェックへの出庫が実施可能であるという。

トラベルルールとは

トラベルルールとは、マネー・ロンダリング及びテロ資金供与対策(AML/CFT)のために国際的に定められたものだ。ユーザーからの依頼を受けて暗号資産の送付を行う暗号資産交換業者が、送付人と受取人のに関する情報を、受取人先の暗号資産交換業者に通知することを義務付けたものとなる。

トラベルルールへの対応は昨年6月1日の改正犯収法により国内で義務付けられ、トラベルルールに対応するために国内の暗号資産交換業者では主にSygnaとTRUSTという2種類のソリューションが使われている。

しかし、異なるソリューションを利用する暗号資産交換業者間では直接的な入出庫はできないため、これまでSygnaを導入している暗号資産交換業者はTRUSTを採用するbitFlyer及びコインチェック間での暗号資産の送付・受け取りが不可能となっていた。今回、SBI VCトレードがTRUSTを導入することで、こうした垣根が取り払われることとなる。

SBI VCトレードは発表で、「SygnaとTRUSTの両ソリューションを導入し、国内の暗号資産交換業者間の入出庫をワンストップでつなぐハブとしての役割を担うことで、AML/CFTの強化、顧客の利便性の向上、ひいては暗号資産業界の発展に寄与するものと確信している」述べた。

なお、TRUST導入による海外の暗号資産交換業者との接続については、接続テストが完了した業者について、その都度知らせていくという。

参考:発表
画像:Shutterstock

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