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【NEWS】SEC、ソラナ現物ETF申請を審査開始

2025/02/12 18:06 (2025/02/14 12:54 更新)
Iolite 編集部
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【NEWS】SEC、ソラナ現物ETF申請を審査開始

21Shares、Bitwise、Canary Capital、VanEck の4社が申請

12日、SEC(米国証券取引委員会)は複数の運用会社が提出したソラナ(SOL)の現物ETF(上場投資信託)の申請について、正式に審査を開始したと発表した。

現在、21Shares、Bitwise、Canary Capital、VanEck の4社が申請を行っている状況だ。

これまでSECはソラナのETF申請に慎重な姿勢を示してきたが、最近の市場環境の変化やトランプ政権とあたらしい組織体制のSECのもとで、アルトコインに対するETF承認が進む可能性が高まっている。

現在、SECは申請に対するパブリックコメントの募集を開始しており、市場関係者や投資家からの意見を集めるプロセスが進行中である。市場関係者の見解によると、最終的な承認が得られた場合、ソラナネットワークには最大60億ドル(約9,000億円)の資金が流入する可能性があり、これは同ネットワークの成長を加速させる要因となり得る。

ソラナの現物ETFが承認された場合、市場においていくつかの変化が予想される。特に注目されるのは、資金流入の増加によるSOL価格急騰の可能性だろう。

同ETFが正式に承認されれば、規制上の障壁が取り除かれ、多くの機関投資家がソラナ市場に参入することが期待され、JPモルガンの予測によれば、ソラナ現物ETF単体で27億ドル(約4,100億円)以上、リップル(XRP)を含むほかのアルトコインETFで43億ドル(約6,500億円)が見込まれており、市場全体の流動性が向上すると考えられている。

また、過去にビットコインやイーサリアムのETFが承認された際には、市場価格が上昇した事例があり、ソラナも同様の影響を受ける可能性がある。

イーサリアム現物ETFの事例からみた承認プロセス

2024年5月23日、SECはイーサリアム(ETH)の現物ETFを正式に承認した。具体的なタイムラインとしては、2024年1月にビットコインETFが承認され、2023年の9月に申請された複数のイーサリアム現物ETFが、2024年5月23日に一括で承認された。

ビットコイン現物ETF承認の影響は、イーサリアムETFの審査が加速に寄与した可能性があり、前例として2つの暗号資産の現物ETFが承認されていることは、そのほかのアルトコインの現物ETF承認に追い風となるだろう。

ビットコインの現物ETF承認からイーサリアムの現物ETFが比較的短い期間で承認されたことを考えると、ソラナETFも同様の流れをたどる可能性はある。SECが暗号資産ETFに対する規制アプローチを見直しつつあることも、ソラナETFの承認を後押しする要因となるだろう。

規制の動向やSECの最終判断次第では、関連する銘柄と暗号資産市場のボラティリティが大きくなるリスクもあるため、慎重な対応が求められる。今後のSECの審査の進展と、それに伴う市場の動きに注目だ。

参考:SEC
画像:発表より引用

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