大手DEX(分散型取引所)「Uniswap(ユニスワップ)」を手がけるUniswap Labs(ユニスワップラボ)は11日、イーサリアム(ETH)の独自レイヤー2チェーンである「Unichain(ユニチェーン)」のメインネットを公開したと発表した。
UnichainはDeFi向けに作られたレイヤー2チェーンで、手数料の安さと高速なトランザクション処理能力を強調している。発表によれば、手数料はイーサリアムと比較して約95%低い。また、ブロックタイムは1秒だと説明している。
Unichainは昨年10月にテストネットを公開した。このテストネットではリリースから4ヵ月未満で9,500 万件の取引が行われ、1,470 万件を超えるスマートコントラクトがデプロイされたという。すでにCircle(サークル)やCoinbase(コインベース)などがUnichain上でプロダクトを構築しており、この数は今後数週間でさらに増加するとしている。
また、UnichainはOP Stack(OPスタック)を用いて開発されている。これにより、同じくOP Stackを活用しているブロックチェーンとの相互接続が「Superchain(スーパーチェーン)」として可能だ。接続できるブロックチェーンとしては、米暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)が手がけるBase(ベース)や、ソニーのSoneium(ソニューム)などがあげられる。
Uniswap Labsは「DeFiの復活が到来する」と述べ、今後もUnichainのブロック生成速度やクロスチェーン取引の相互運用性の向上などに取り組むとしている。