Web3.0暗号資産

【NEWS】DEXの「Jupiter」、ミームコイン・プラットフォーム「Moonshot」を買収

2025/01/27 15:01 (2025/02/12 16:32 更新)
Iolite 編集部
SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
【NEWS】DEXの「Jupiter」、ミームコイン・プラットフォーム「Moonshot」を買収

流動性を強化とユーザー体験の向上を図る

25日、ソラナ基盤のDEX「Jupiter Exchange(ジュピター・エクスチェンジ)」は、ミームコイン取引プラットフォーム「Moonshot(ムーンショット)」の株式を過半数取得した。Moonshotは法定通貨でミームコインを直接購入可能することが可能なサービスを提供しており、直近で話題になったトランプ大統領の公式ミームコイン「TRUMP」の上場を機に急成長している。

Jupiterは2021年に設立され、ユーザーに最適なトークンスワップレートを提供するプラットフォームとして急速に成長を遂げてきた。特徴としては、多数のDEXから流動性を集約し、市場の非効率性を解消する点にある。これにより、ユーザーは最も有利な条件でトークンスワップを実行可能だ。

また、リミットオーダーやドルコスト平均法といった高度な取引ツールも提供され、戦略的な取引を支援するツールが利用可能。最近ではエアドロップイベントや買収戦略が市場の話題をさらい、ソラナのエコシステムのなかでも、存在感をみせつつある。

この買収により、Jupiterはあらたなユーザー層を獲得し、流動性を強化する狙いがあるといわれており、Moonshotの簡素化されたユーザー登録機能や取引スリッページ削減技術をJupiterのプラットフォームに統合することで、ユーザー体験の向上を図る。

発生した手数料の50%をJUPの買い戻しに

また、今月22日、Jupiterは大規模なエアドロップイベント「Jupuary」を開催し、約700億JUP、約6億1,600万ドル(約950億円)相当の配布を発表。プラットフォームで取引を行ったユーザーやステーキング等の活動に参加したユーザーを対象に実施したことで、JUPは取引量も増加した。

さらに、26日にはプロトコルによって発生した手数料の50%をJUPの買い戻しにあてることを決定。この施策はトークン供給量の減少による価格上昇を促し、既存のトークンホルダーにとって価値を高める効果が期待されている。30億JUPを焼却する計画も発表しており、希薄化を防ぎつつ市場価値を向上させる意図が明確な戦略となっている。

Jupiterは単なるDEXアグリゲーターを超えて、ソラナのエコシステム全体を支える重要な存在になることを目指し、今後もさまざまな戦略を展開することが期待されている。

参考:THE BLOCK
画像:Shutterstock

関連記事

ブロックチェーンの活用により拓かれる金融領域のあらたな形

ソラナ・Superteam Japan 大木悠 独占インタビュー Web3.0“タレント集団”の戦略とは?

SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
Side Banner
Side Banner
MAGAZINE
Iolite(アイオライト)Vol.14

Iolite(アイオライト)Vol.14

2025年7月号2025年05月30日発売

Interview Iolite FACE vol.14 カルダノ(Cardano)/ Input Output Global創業者兼CEO チャールズ・ホスキンソン PHOTO & INTERVIEW 馬渕磨理子 特集「日米暗号資産関連の政策に関する考察」「日本発ブロックチェーン図鑑」「Hyperliquidで巨額のポジション清算が発生! 想定できなかったあらたな分散型金融の危機」「大注目の日本発、生成AIスタートアップ「Sakana AI」」「リセッションに備えよ─ 金融とアノマリーの相関性─」 Crypto Journey 「“論破王”からみたWeb3.0」 ひろゆき Interview 特別連載 仮想NISHI 「暗号資産の相場動向と読み解くポイント」 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等

MAGAZINE

Iolite(アイオライト)Vol.14

2025年7月号2025年05月30日発売
Interview Iolite FACE vol.14 カルダノ(Cardano)/ Input Output Global創業者兼CEO チャールズ・ホスキンソン PHOTO & INTERVIEW 馬渕磨理子 特集「日米暗号資産関連の政策に関する考察」「日本発ブロックチェーン図鑑」「Hyperliquidで巨額のポジション清算が発生! 想定できなかったあらたな分散型金融の危機」「大注目の日本発、生成AIスタートアップ「Sakana AI」」「リセッションに備えよ─ 金融とアノマリーの相関性─」 Crypto Journey 「“論破王”からみたWeb3.0」 ひろゆき Interview 特別連載 仮想NISHI 「暗号資産の相場動向と読み解くポイント」 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等