本イベントの開会に先立ち、主催のアプトスやCo-HostのIOST、マスクネットワークから代表者がスピーチを行なった。それぞれ、アプトスからはAptos Labs APACマーケティング責任者のThomas Chou氏、IOSTからCO-CEOのBlake Jeong氏、マスクネットワークからファウンダーのSuji Yan氏が登壇している。各プロジェクトは2024年を振り返ったほか、2025年に向けた抱負を述べた。
登壇したのはいずれもWeb3.0業界の発展を支えるプロジェクトたちだ。改めて各プロジェクトを紹介する。
・アプトス アプトスは2022年に米メタ(Meta)出身のモー・シャイク(Mo Shaikh)氏とエイブリー・チン(Avery Ching)氏によって生み出されたレイヤー1・ブロックチェーンプロジェクト。メタが開発を進めていた独自プログラミング言語「Move」を使用している点が特徴だ。
アプトスは高いセキュリティ性を維持しながら、トランザクション処理の高速化及び効率化に強みを持つ。
現在、アプトスは日本市場へ注力する姿勢をみせており、今年10月にはパレットチェーンを開発するハッシュパレット(HashPalette)を買収することを発表している。また、昨年末にはCEOにチン氏が就任することが決まった。
・IOST IOSTは2018年に誕生し、2019年2月にメインネットがローンチ。高いスケーラビリティ能力に定評がある。
「PoB (Proof of Believability)」と呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムを採用することで、高い分散性を維持しながら、高速かつガス代(取引手数料)がほとんどかからない仕組みとなっている。また、開発者にとって馴染みの深いプログラミング言語JavaScriptを使用していることから、dApps(分散型アプリ)開発も盛んだ。
コミュニティの熱量が高いことでも知られ、日本でも積極的にイベントを開催している。
・マスクネットワーク マスクネットワークは、Sujitech Holding Ltd.やDimensionが推進するプロジェクトで、Web2.0及びWeb3.0の架け橋となることを目指している。具体的には、XやFacebookなどのSNS上でメッセージを暗号化し、ユーザーのプライバシーを保護しながらコミュニケーションを図ることが可能だ。
DID(分散型ID)を活用したWeb3.0プロトコルである「Next.ID」や、モバイルアプリ「Firefly」などとの連携を通じて、あらたなSNS体験をもたらそうとしている。