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「にゃんまるコイン(NYAN)」とは?実用性・将来性・投資価値を徹底解説

2025/06/02 16:18 (2025/06/02 16:20 更新)
Iolite 編集部
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「にゃんまるコイン(NYAN)」とは?実用性・将来性・投資価値を徹底解説

注目集める「にゃんまるコイン(NYAN)」とは?

近年、暗号資産(仮想通貨)市場には多額の資金が流入しており、その一助となっているのが「ミームコイン」の存在だ。

ミームコインとは、インターネット上のジョークや流行、キャラクターなどをモチーフとして誕生した暗号資産(仮想通貨)の一種である。ドージコイン(DOGE)を代表に、冗談(ジョーク)半分で作られたプロジェクトが、SNSやコミュニティの熱量によって爆発的な価値を生む事例が相次いでいる。端的にいってしまえば、本質的な価値は有していないけども、極めて投機的な暗号資産(仮想通貨)として市場の注目を集めているのがミームコインだ。

そのなかでも、近年注目を集めているのが「にゃんまるコイン(NYAN)」である。トークンのコンセプトや関連動向が話題となり、それが価格などにも反映されている。

本記事では、にゃんまるコイン(NYAN)の成り立ち、技術的基盤、ユースケース、市場評価、今後の展望、さらには投資にあたっての留意点までを網羅的に解説する。

にゃんまるコイン(NYAN)の概要

マルハンのオリジナルキャラクター「にゃんまる」がモチーフ 

NYAN 1
引用元:にゃんまるコイン(NYAN)公式サイト

にゃんまるコイン(NYAN)は、2024年にローンチされた比較的あたらしいミームコインだ。パチンコホールを中心に、ボウリング、アミューズメント、シネマなどの総合エンターテインメント事業を展開する 株式会社マルハンのオリジナルキャラクター「にゃんまる」をモチーフに発行され、その愛くるしさも人気を集める要因となっている。

にゃんまるコイン(NYAN)は、マルハンがサポートしている Web3.0プロジェクト『TAMAGOプロジェクト』が“応援”という形で公認しており、日本発のIPを活用したミームコインとして位置付けられている。

トークンのティッカーは「NYAN」で発行上限は10億枚(1,000,000,000 NYAN)に設定されている。初期分配は開発チーム、コミュニティリザーブ、マーケティング、そしてエアドロップによる配布などに明確に区分されている。

にゃんまるコイン(NYAN)の技術基盤 

にゃんまるコイン(NYAN)はソラナ(Solana:SOL)ブロックチェーン上で発行されるSPLというトークン規格のミームコインだ。ソラナは高速かつ低手数料での取引処理に特化したレイヤー1ブロックチェーンであり、スケーラビリティとユーザビリティに優れている点から、近年さまざまなプロジェクトが採用している。

にゃんまるコイン(NYAN)の発行の目的

にゃんまるコイン(NYAN)の本質的な価値

NYAN 2

ホワイトペーパーにも記載されているように、にゃんまるコイン(NYAN)は本質的な価値を生み出すことにフォーカスを当てたトークンではない。

ホワイトペーパーでは、「にゃんまるコイン(NYAN)は、機能、有用性、本質的な価値はなく、金銭的リターン、利益、利息、配当の約束や期待もない」と述べられており、実用的なユースケースとは無縁の存在として、公式にただのミームコインであることが強調されている。

 

にゃんまるコイン(NYAN)のロードマップ

にゃんまるコイン(NYAN)にはロードマップは存在せず、今後あらたに設定される可能性も現時点では考えにくい。あくまでもミームコインとして、娯楽目的でのみ使用されることを想定されている。

にゃんまるコイン(NYAN)の価格や購入方法

にゃんまるコイン(NYAN)の現在価格

にゃんまるコイン(NYAN)の価格及び価格推移は下記の通りだ。

NYAN 3
2024年12月2日から2025年6月2日までの推移

価格:0.0009348ドル(約0.13円)

2025年6月2日時点(CoinMarketCap「NYAN/SOL価格・チャート・時価総額」

にゃんまるコイン(NYAN)1コインあたりの価格は非常に低いため、比較的気軽に購入することができる。しかし、ミームコインであるがゆえに価格変動が大きく、1度に大量の資金を投じると大きな損失を被る場合もあるため、購入する際には注意が必要だ。

にゃんまるコイン(NYAN)の購入手段

にゃんまるコイン(NYAN)は、分散型取引所(DEX)であるRaydium(レイディウム)や、大手暗号資産(仮想通貨)取引所Bybit(バイビット)が提供するWeb3.0サービス「Bybit Web3」にて購入することができる。

これらのサービスは、自身のウォレットを接続することで購入することが可能だ。ソラナ(SOL)のブロックチェーンに対応している代表的なウォレットとしては、Phantom(ファントム)があげられる。ソラナ(SOL)に対応したウォレットに迷ったら、まずはPhantom(ファントム)をApp StoreやGoogle Storeなどからダウンロードし、使用することをオススメする。

にゃんまるコイン(NYAN)に投資する日本の上場企業

にゃんまるコイン(NYAN)に対する注目が高まるなか、日本の上場企業が公に資金を投じる旨を明かした事例もある。

GFA株式会社(東証スタンダード上場:証券コード8783)は、2024年12月に子会社のGFA Capitalを通じてにゃんまるコイン(NYAN)」への投資を開始すると発表した。

NYAN 4
引用元:GFA公式サイト

これはGFAにおける暗号資産(仮想通貨)ディーリング業務の一環として行われたもので、上場企業による新興ミームコインの投資という極めて異例ともいえる事例となった。

近年、ビットコイン(BTC)を保有する企業は増加傾向にあるものの、ミームコインへの投資・保有を行う企業は稀といえる。今後もこうした動きはGFAに限らず、他企業にも波及していく可能性があるだろう。

投資リスクと注意点

NYAN 5

にゃんまるコイン(NYAN)は話題性のあるミームコインではあるが、その反面いくつかの投資リスクも抱えている。

具体的には下記のようなリスクがあげられる。

 

  • 価格のボラティリティ:中小規模かつミームコインという特性上、価格変動が大きく、短期的な急落もあり得る。
  • 模倣トークンや詐欺:人気上昇に伴い、似た名前の偽トークンが出回る可能性もあるため注意が必要。
  • 規制環境の変化:日本を含む国際的な暗号資産(仮想通貨)規制の強化により、今後の取引や流通に影響が出るリスクがある。

これらのリスクに備えるためにも、「DYOR(Do Your Own Research:自分自身で調査する)」の姿勢が極めて重要だ。著名なインフルエンサーなどが発信する情報を鵜呑みにすることなく、自ら真偽を確かめる習慣をつけることを推奨する。

まとめ

NYAN 6

にゃんまるコイン(NYAN)は、ソラナ(SOL)ロックチェーン上で発行されたSPLトークンであり、その設計思想はミーム的な親しみやすさにある。

また、マルハンという大手エンターテインメント企業との関連性や、IPを活用したトークンという立ち位置もユニークな要素といえる。

さらに、上場企業のGFAがにゃんまるコイン(NYAN)に投資を行っている点も特筆すべき事項だ。同社は今後もにゃんまるコイン(NYAN)に対する関与を増やしていく可能性も考えられることから、引き続き動向を注視すべきだろう。

一方、にゃんまるコイン(NYAN)は発行元から公言されているように、何らかのユーティリティや機能性を持っているわけではなく、あくまでもミームコインとして存在する暗号資産(仮想通貨)だ。

従来の暗号資産(仮想通貨)と比べて価格変動も激しいことから、購入する際は一定のリスクを考慮した上で、身の丈にあった額の運用を心がけるべきだろう。

画像:Shutterstock、各所公式サイト


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