第3回目の連載では、ビットコイン(BTC)を中心に盛り上がりをみせている暗号資産市場における、暗号資産取引所OKCoinJapanの概況についてお話させていただきます。
グローバル概況
足元の動きとして、今年1月に米国証券取引委員会(SEC)でのビットコイン現物ETF承認や、4月中旬に予定されるBTC半減期に対する期待感などから、BTCは史上最高値を更新しています。
また、米国でのイーサリアム(ETH)の現物ETF承認も着目されており、5月23日にSECのETF承認審査の最終期限が到来します。
イーサリアム現物ETFがBTCに次いで承認されれば、暗号資産全体の時価総額の約7割を占めるBTC及びETHが伝統的金融商品と同等のアセットとして位置付けられることになります。
日本におけるETF取り扱いはその後の議論となりますが、こうしたグローバルの動きが国内にも波及し、機関投資家などにも門戸が広がれば、暗号資産市場への資金流入は活発化することが期待されます。
日本における暗号資産市場概況
国内でも暗号資産投資の裾野が広がっており、一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)公表の利用者口座数は、1月末時点で917万口座となりました。
現在、当社を含めて暗号資産交換業者は29社となり、各社各様の戦略を形成して、市場規模の拡大に寄与しています。昨今の市況活性化もあり、国内の利用者口座数は昨年1月比で41.92%上昇と急拡大しています。
OKCoinJapan概況
OKCoinJapanでも、暗号資産交換業者として指標となる口座数・取引量・取引者数・取扱銘柄数を拡大し、お客様に評価いただき創業以来最大の成果を出すことが叶いました。
特に今年に入ってからは、『スイ(SUI)』のステーキングサービスや、国内初上場となる『アプトス(APT)』の取り扱いなどを国内初でスピーディに実現し、多くのお客様にご評価いただいています。
いよいよアーリーマジョリティのフェーズに突入しようとしているなかで、CeFiの役割として、暗号資産を単に取り扱うだけではなく、「Learn & Earn」のような教育・啓蒙コンテンツの発信を通じて取り扱い暗号資産について知っていただく取り組みが重要になると考えています。
お客様には、まずブロックチェーン及びトークン毎の性質や特徴を知っていただき、その学びの対価として暗号資産を保有いただき興味・関心の糸口を作ることがWeb3.0の入り口として重要な役割と自負しています。
取り扱い銘柄が今後さらに多様化していくであろうなかで、直近の具体的な取り組みとして、各暗号資産プロジェクトと協力関係を築き、お客様に1つの1つの暗号資産を楽しみつつ学んでいただけるようなキャンペーンを展開しております。
今後もお客様が保有する暗号資産を幅広く活用できるサービスを充実させていくことに情熱を持って取り組み、業界全体を盛り上げていけるように努めてまいります。
Profile
◉八角 大輔(Daisuke Hakkaku)
オーケーコイン・ジャパン株式会社 執行役員COO
大学卒業後、金融IT会社へ就職し、株式取引システム導入支援や新規事業を担当。2018年、新規事業として暗号資産関連会社設立に携わり、交換業登録および国内初スキームとなる暗号資産取扱いを管掌。2022年にオーケーコイン・ジャパン株式会社に入社し、新規サービス推進やマーケティング等を担当。
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