エアジョーダン—
世界的にも有名なこのシューズモデルの名前を耳にしたことがある人は多いだろう。赤と白のベースに黒のスウッシュ(ナイキのアイコン)。マイケル・ジョーダンが試合で履いていた初期モデルのカラーは素晴らしく洗練されている。
映画や読書、芸術に触れると人の人生を滝のように浴びることができ、自身の感性を磨くことができる。日々の仕事に追われ、どうしても貴重な機会は少なくなってしまいがちではあるが、文章を扱う仕事をしていると感性は非常に大切な武器になる。
同じものをみて、異なる発想を持つことはよくあること。しかし、同じものをみて異なるいくつもの発想を持つことは感性がないと難しい。文章から映像をみて、映像から文章を書くような感覚は、個人の持つ感性に由来するのではないかと思う。
先日、みたいと思っていた映画「AIR エア」をようやくみることができた。お察しの通り、「エアジョーダン」ができるまでの実話を描いた映画である。
1980年代、当時のナイキは、アディダスやコンバースといった同業他社に差をつけられ売上は低迷。再起をかけるための企画にも予算が割けず、まさに八方塞がりであった。そこで主人公のマット・デイモン演じるナイキ社の社員は、通常であれば予算が安い複数のルーキーと契約を結びプロモーションを行うところ、とある無名の新人と専属契約を結ぶことを選択する。