「総理大臣」をミームにするという暴挙。SANAE TOKEN騒動が残した、あまりに重い教訓

2026/03/07 10:00 (2026/05/29 17:26 更新)
八木 紀彰
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「総理大臣」をミームにするという暴挙。SANAE TOKEN騒動が残した、あまりに重い教訓

 

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2026年2月下旬、現職の首相である高市早苗氏の名前を冠した「SANAE TOKEN(サナエトークン)」なるミームコインがSolana上に突如として現れ、SNSを通して大きなインパクトを与えた。

発行の起点とされているのは、コミュニティ「NoBorder DAO」。政治とWeb3.0の融合を掲げたこの一件は、あまりにも短期間で冷酷な現実という名の壁に衝突することとなる。

 3月2日の夜に高市首相本人が放った声明。首相は自身のX(旧Twitter)上で「全く存じ上げません」「承認もしていない」と断言し、関与を全面否定した。一国のリーダーが特定のデジタル資産に対してここまで明確な「NO」を突きつけるのは異例の事態である。この言葉によって、投機的な空気は一気に氷河期へと突入し、価格は文字通り奈落へと崩れ落ちた。

騒動はネット上の炎上だけにとどまらず、ついに国家の中枢へと波及する。3月4日には衆議院・財務金融委員会でこの件が俎上に載せられ、高市内閣で財務大臣と金融担当大臣を兼務する片山さつき氏が「利用者保護のために適切に対応する」と答弁した。

さらにフジテレビ等の報道によれば、金融庁も「暗号資産交換業者としての登録がない」点に注目し、実態確認に乗り出したという。運営側は即座に名称変更や補償方針を打ち出したが、国家権力を本気にさせてしまった代償はあまりに大きかった。

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