
韓国最大手の暗号資産取引所Upbitで、ホットウォレットから約48億円相当の資産が不正流出する事件が発生した。市場が成熟に向かうなかで、こうした“古典的リスク”が継続的に表面化することは暗号資産を継続的に保有することの難しさを象徴している。便利な一方で脆弱性を抱えるホットウォレットの構造的な課題、取引所依存に潜む投資家リスク、そして個人が資産をどう守るべきか。
事件が確認されたのは27日午前4時頃。Upbitが運用する取引用ホットウォレットから、ソラナ(SOL)を中心とする24銘柄が取引所と無関係の外部アドレスへ移動していることが判明した。
異常検知後、Upbitは直ちに全入出金を停止し、被害の発生したホットウォレット以外の資産を安全なコールドウォレットへ移管。流出したトークンにはSOL、USDC、JUP、RAY、RENDERなどソラナ系銘柄のほか、TRUMPなどのミームコインも含まれているが、一部のトークンはオンチェーンで凍結に成功している。
同社の代表は声明で「顧客資産の保護を最優先とする」と述べ、今回の被害額を全額自社資金で補償する方針を示した。流出額が当初公表の約540億ウォンから445億ウォンに訂正された点も含め、迅速な情報更新と対応が行われたことは評価される。
なお、今回侵害されたのはホットウォレットのみであり、コールドウォレットの安全性は損なわれていないと説明されている。