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ブロックチェーン&ゲーム業界トピックス 2023.5

Iolite 編集部
2023/03/29

期待の国産ブロックチェーンゲーム

国内企業によるブロックチェーンゲーム(BCG)への参入が相次いでいる。

近年では海外ゲームメーカーに押されてはいるものの、日本は世界有数のゲーム大国であることは知っての通り。この分野で国内企業が世界を席巻する日が来ることに大いに期待したいところだ。

2023年は注目タイトルが続々リリース

2023年の国内BCGとしては、まずは1月にリリースされた『キャプテン翼-RIVALS-』が話題になった。世界中を見回しても、これほど有名で巨大なIPを取り扱ったBCGは存在しない。その点だけでも、BCGのあらたな展開を切り開いた作品である。

また、BCGの問題点とされていたトークン(暗号資産)の価格について独自の施策を用意し、価格を維持する仕組みを導入している点もほかに類をみないタイトルである。

本作はリリース直後にセキュリティ上のトラブルが発生するなど混乱はあったものの、リリースから約2ヵ月を経てもトークン価格が安定していることから、一定の成功を収めたといえるだろう。

ただし、統計サイトによればトークン保有者数(実質的にユーザー数を示す数)は1,500程度。大量のゲームプレイヤーをBCGに呼び込むまでには至っていないようだ。

国内企業によるBCGとしては、大手ソーシャルゲームを開発しているドリコム社の『GGGGG』にも期待が集まっている。同作は100人のプレイヤーによるバトルロイヤル系のシューティング・アクションゲーム。

事前プレイを体験したユーザーからはゲーム性の高さ、面白さを高く評価する声が多く、これまでほぼ存在しなかった「面白いBCG」の先駆けとなるかもしれない。

スマートフォン向けで完全無料でプレイ可能な点が魅力で、リリースは3月31日予定。これまでBCGに触れてこなかったプレイヤーにもぜひ触れてほしいタイトルだ。

一方、残念なニュースもある。株式会社HashPaletteとモバイルゲーム企業の株式会社enishがタッグを組んで開発していた『De:LitheΦ』が、開発上のトラブルを公表し、先行きが不透明な状況に。

同作はハイクオリティなグラフィックとゲーム性を備えた国産BCGとして期待されていたタイトル。トラブルの詳細については明らかになっていないが、BCGゲームの開発が決して簡単ではないことを示す例となってしまった。

以上のほかにも、2023年はBCG特化型ブロックチェーンのOasysについても注視したい。非常に簡単にいえば、Oasysは「ブロックチェーンゲーム用の巨大プラットフォーム」。

SEGAやスクウェア・エニックス、バンダイナムコなど、国内の名だたるゲーム企業が参画しており、これらの企業によるBCGの開発・リリースを期待したいところだ。

▶︎『De:LitheΦ』が、開発上のトラブルを公表し、先行きが不透明な状況に。


ブロックチェーンゲームプレイヤー大幅減

Web3.0の大手リサーチ企業・Messariによれば、2022年10月から2023年1月にかけて、BCGのアクティブユーザーは30%ほど減少しているという。

BCGのアクティブユーザー数は2021年1月に630万人を記録したが、1年間で171万人ほどに減少。大手企業による参入が相次ぐ一方で、すでにユーザー離れが起きているという現実が明らかになった。

このような状況について同社は「サステナビリティへの取り組みは、真に魅力的な体験を生み出すことから生じる」としている。これは、BCG流行の要因ともいえる「Play to Earn(ゲームをプレイして稼ぐ)」モデルの限界を指摘したものである。

「Play to Earn」モデルのゲームは、クエストをクリアしたり、ほかのプレイヤーに勝利することでトークンを得られ、それを取引所で取引することができるという特徴を持っている。

しかし、プレイヤーによって獲得されたトークンが売却されることでトークン価格が暴落し、実質的にまったく稼げなくなるという失敗が多くのBCGタイトルで繰り返されている。

ゲームの面白さや運営の巧拙にかかわらず、Play to Earnモデルはトークン価格の暴落によって寿命を終えるケースがあとを絶たないのだ。

では、真に魅力的な体験とはなんだろうか。BCGの長所は「ユーザーのデジタル資産が真にユーザーの所有物となる」こととされている。

しかし、現時点ではユーザーが重視しているのは「稼げること」であり、デジタル資産の所有も、ゲームが面白いかどうかすらも、「稼げるか否か」というユーザーの興味を超えるほどのテーマではない。

ブロックチェーンだからこそ可能なデジタル体験をユーザーに提供するBCGが誕生しなければ、BCGは一過性のブームで終わってしまうのかもしれない。


『ホグワーツレガシー』が世界的大ヒット

2023年2月は、ハリー・ポッターシリーズを題材にした『ホグワーツレガシー』が日本を含め世界的に大ヒット。同作はハリー・ポッターシリーズのホグワーツ魔法魔術学校を舞台にしたオープンワールド・アクションゲームで、発売からわずか2週間で1,200万本の売上を記録している。

また、現在発売されている3つのプラットフォーム(PlayStation5/Xbox Series X|S/PC版)で開発元であるWarner Bros.Gamesの販売記録を更新し、総ゲームプレイ時間は約2億8000万時間、Twitchにてシングルプレイゲームとして過去最大の128万人の同時視聴者数を記録している。

世界中の誰もが知るハリー・ポッターの世界観を精巧に再現しており、各プラットフォームでのプレイヤー評価も非常に高い。オープンワールドの魅力である「歩き回るだけで楽しい」という要素に加えて、謎解き要素や作り込まれた戦闘システムなど、欠点が見当たらない作品となっている。

複数プレイヤーによるオンラインゲームが主流のなかで、シングルプレイヤーが楽しめる作品でありながら、記録的な大ヒットとなった。

▶︎発売からわずか2週間で1,200万本の売上を記録している。


PS5が大幅売上増で国内売上1位に

一方、2月はコンシューマーゲームのハード市場にも大きな変化が起きた。国内ではPS5が36万台を売り上げ、Nintendo Switchを超えて初めて月間売上1位の座を獲得。英国では前年同月比300%増となるなど、世界的に大きく売り上げを伸ばしている。

リリース以降長期に渡って在庫不足となっていたが、ようやく十分な供給が始まったこともあり、今後もPS5人気が続くとみられる。

2月にはPS5の注目タイトルである『ファイナルファンタジー16』の発売日が2023年6月23日であると正式発表された。期間限定ながらPS5独占タイトルとなっているため、PS5の売り上げにも大きな影響を与えそうだ。


「プレイステーションVR2」発売

ソニーグループのゲーム子会社・SIEがPS5専用のVRゴーグル「プレイステーションVR2(PSVR2)」を発売。価格は74,980円(税込)で、2016年に発売されたPSVRから7年ぶりの後継機となる。初代PSVRは全世界で500万台以上売り上げていることから、まずはその数を上回ることが当面の目標となりそうだ。

ほかのVRゴーグル製品とは異なり、PSVR2はPS5でのみ使用できるため、ソフトの充実が売り上げに直結することになる。PSVR2対応のゲームタイトルには『バイオハザード ヴィレッジ』などがあり、今後も対応タイトルを拡充していく予定となっている。

▶︎対応タイトルを拡充していく予定の「プレイステーションVR2(PSVR2)」


VRゴーグル戦争の勝者は誰か?

VRゴーグル市場ではMeta社の「Meta Quest2」が3月からの値下げを発表。同シリーズは円高などを理由にして2022年8月に値上げが実施されているが、廉価版のQuest 2(256GB)は74,400円から64,405円に、上位版のQuestProは226,800円から159,500円に変更となった。

この価格変更は中国のVRヘッドセットメーカーが2022年10月に発売した「Pico」を強く意識したものだと考えられ、廉価版・上位版ともに競合のPicoとほぼ同価格となった。この2つのVRゴーグルに、PSVR2が対抗できるかという三つ巴の争いが始まったといえるだろう。



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