NTTドコモ傘下でWeb3.0事業を手がけるNTTデジタル(NTT Digital)は12日、暗号資産(仮想通貨)やNFTの管理が可能なデジタルウォレット「スクランベリーウォレット(scramberry WALLET)」の提供を開始した。
あわせて、あたらしいデジタル体験を提供するサービスブランドを「スクランベリー(scramberry)」として展開するという。
NTTデジタルは昨年11月よりパブリックベータ版を提供していたが、ついに正式版をリリースする運びとなった。
スクランベリーウォレットは使いやすさと安心・安全に焦点を当てたウォレットで、電話番号のみで初期登録が可能な点が特徴だ。また、秘密鍵のバックアップや生体認証の活用なども搭載し、初めて暗号資産やNFTに触れるユーザーを中心に、スムーズな利用を意識した設計を目指している。
対応チェーンは、現時点でイーサリアム(ETH)、ポリゴン(MATIC)、アバランチ(AVAX)、アスターネットワーク(ASTR)の4つだ。スクランベリーウォレットはApp Store、Google Playストアにてダウンロードすることで利用できる。
2024年内に法人向けの機能も提供する。APIを利用することで、自社アプリケーションにスクランベリーウォレットの機能を組み込むことが可能だという。
今後、ウォレットとあわせてスクランベリーブランドとしてさまざまなサービスを提供していくと説明している。
Web3.0に注力するNTTドコモ
NTTドコモは2022年にWeb3.0領域に約6,000億円を投じると発表するなど、Web3.0関連の取り組みに注力していく姿勢をみせている。
その後設立したNTTデジタルは、昨年7月に三井住友信託銀行やサンリオ、アスターネットワークを手がけるスターテイルラボ(Startale Labs)ら13社との連携を発表した。
参考:発表
画像:発表より引用
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