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暗号資産
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【NEWS】Bybit、取引シェアでコインベースを抜き2位に浮上

里見 晃
2024/06/26

安い取引手数料とデイバティブ取引が要因

データプロバイダー・カイコ(Kaiko)は24日、暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)が市場シェアを大幅に増加させ、取引量で米暗号資産取引所コインベース(Coinbase)を抜き2位に浮上したことを発表した。

カイコの報告書によると、米国でビットコイン(BTC)現物ETFを立ち上げた後、バイビットに目覚ましい成長がみられたという。

バイビットは2018年に設立され、アラブ首長国連邦・ドバイに本社を置き、急成長をみせている暗号資産取引所だ。

昨年10月時点でバイビットの市場シェアは8%であったが、今回のレポートでは16%と、倍の規模まで拡大している。3月にはコインベースを抜き、バイナンス(Binance)に次ぐ第2位の暗号資産取引所となった。バイビットの成長は、ビットコイン現物ETFの導入による取引量の増加も要因の1つとなったようだ。

バイビットの競争力は、暗号資産業界でも最も安い取引手数料に起因している。バイビットは、昨年2月にUSDコイン(USDC)の取引手数料を無料にした。その結果、USDCの取引量が大幅に増加した。

しかし、バイナンスなどほかの暗号資産取引所も低手数料を売りにしているため、手数料が安いだけではバイビットの台頭を説明するには不十分だといえる。

暗号資産現物の取引量を分析すると、バイビットの取引量の増加はビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)によって牽引されており、両銘柄をあわせた市場シェアは昨年の17%から53%に増加した。

急速に拡大しているデリバティブ商品も、バイビットの現物市場シェア拡大を支えている。昨年、バイビットはバイナンスに次ぐ第2位のデリバティブ市場としての地位を確立した。

バイビットの未決済建玉の市場シェアは昨年10月以降横ばいだったが、2024年前半には大幅な成長がみられた。これは、バイナンスの規制問題から恩恵を受けた可能性がある。対照的に、OKXの市場シェアは2023年初頭の25%から15%に減少した。 

バイビットの共同創設者兼CEOであるベン・チョー(Ben Zhou)氏は「当社が業界で継続的に成長し、認知されていることをうれしく思う。競争力のある取引手数料、安全で安心なプラットフォーム、そして統合取引口座のような革新的な製品を提供するという当社の取り組みが、ユーザーの共感を得ているのだろう」と述べた。

一方、収益と利益は改善したと報告しているのにもかかわらず、コインベースの世界市場シェアは同期間においてわずか1%の増加にとどまった。

さらに、バイナンスは2023年後半にSEC(米証券取引委員会)を始めとする米規制当局と和解に合意し、規制リスクを軽減する処置を取ったのにもかかわらず、取引所のシェアは低下し続けており、昨年10月以降は60%から54%に低下した。アップビット(Upbit)やそのほかの取引所も下落傾向にある。

参考:レポート
画像:Shutterstock

 

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