サマリ 1. TOKEN2049で初の「Japan Hub」が始動──日本発Web3スタートアップの“場”をつくる試み Asia Web3 Alliance Japan(AWAJ)は、シンガポールのTOKEN2049で日本パビリオン「Japan Hub」を初開催。GOLFINをメインパートナーに、GET、MEC Labo、TON Japan、0x Consulting Group、Assets Advisors Capital、DEAなど7社が集結し、ブース出展・ピッチ・サイドイベントを通じて日本発Web3プロジェクトを世界の投資家・メディアにプレゼン。 JETROやShibuya Startup Support、国会議員らの支援も受け、「日本のWeb3プレイヤーは協業に前向きで、次のステップに進む準備ができている」という評価を得た。
2. 多様な「Web3.0×○○」が示した“Japan Quality”──スポーツ・ゲーム・RWA・エンタメまで パートナー企業はそれぞれの領域で、日本ならではの強みとWeb3技術を掛け合わせたプロジェクトを展開:
GOLFIN :リアルゴルフ×eスポーツ×GPSを組み合わせた三位一体モデルで、スポーツを軸に国境を越えた共創型エコシステムを構築。DEA :暗号資産DEPと「ピクトレ」など課題解決ゲームを通じ、データを経済資産に変えるDEAP Oracle Network構想と東証上場を見据えた社会実装を推進。GET :トークン「GET」を軸に、アーティストとファンがステーキングや投票で直接つながる新しいエンタメ経済圏を構築。0x Consulting / MEC Labo / TON Japan / Assets Advisors Capital :日本のWeb3.0“ガラパゴス化”解消、IPゲームのグローバル展開、Telegram×TONの普及、RWA「Mirai X」での日・湾岸機関投資家ブリッジなど、金融からコンテンツまで幅広いフロンティアに挑戦している。こうした「Web3.0×Golf / Social / Entertainment / Consulting / Game / Telegram / RWA」の取り組みが、日本発ならではの質とオープンさ=“Japan Quality”として注目を集めた。
3. 日本をWeb3.0ハブに──ギャップ解消に向けた3つの重点分野と今後の展望 AWAJ代表アセフ・ヒンザ氏は、日本と世界の間にある「情報・ネットワーク・資本」のギャップを埋め、日本をグローバルWeb3.0ハブにすることが使命だと強調。 そのために以下の3分野に注力する方針を示した。
クロスボーダー・アクセラレーション 企業とスタートアップの連携 分散型メディアとコミュニティ開発 Japan Hubで得た反応からも、日本発プロジェクトへの関心と協業ニーズは高く、今後は他のグローバルイベントへの展開を通じて、日本をアジアと世界のWeb3経済をつなぐ“ハブ”として位置づけることを目指している。
「Asia Web3 Alliance Japan(以下、AWAJ)」は2025年10月、シンガポールで開催された世界最大級のWeb3.0カンファレンス「TOKEN2049」にて、日本発Web3.0スタートアップが集結した「Japan Hub」パビリオンを初開催した。
「Web3 Salon」のプロデュースのもと、多角的な取り組みを通じて日本のWeb3.0業界を国際社会に強力に発信し、国内スタートアップに対して質の高いネットワーキングとビジネス連携の場を提供した。
Japan HubにはGOLFIN(ゴルフィン)をメインパートナーに、Global Entertainment Token(GET)、MECLabo、TON Japan、0x ConsultingGroup PTE.LTD.、Assets AdvisorsCapital、Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.(DEA)といった業種も多様な企業がブースパートナーとして参加。
9月29日から10月3日にかけて実施された取り組みでは、メイン会場でのブース設営やピッチ登壇、さらには2つのサイドイベントが展開された。
10月1-2日の「TOKEN2049」開催日には、メイン会場1階の視認性の高いエリアにJapan Hubパビリオンを展開。各パートナー企業が自社のプロジェクトを展示し、多くの来場者との直接交流を実現した。
2日目にはTONステージにてスタートアップピッチを開催。冒頭、AWAJ代表のアセフ・ヒンザ氏は、海外のスタートアップを日本市場に導き、日本の投資家やスタートアップ同士をつなぐ役割を担っているとJapanHubの趣旨説明を行い「皆さんの未来を日本市場で築くお手伝いをしていきたい」と意気込みを語った。
続いて、AWAJ及びWeb3 Salonを後援するJETRO(日本貿易振興機構)から、加賀氏がビデオメッセージを通じて「日本企業及び海外の起業家がグローバル市場に進出する、または日本市場に参入するための支援をこれからも行っていく」と述べ、TOKEN2049においてJapan Hubの戦略パートナーとして政府規模の支援を行なった「Shibuya Startup Support」の吉野氏は、国内のイノベーターから世界的なテック企業まで、多くのプレイヤーが渋谷に集まっているという実情をあげ、Shibuya StartupSupportでは、海外出身の創業者を含むスタートアップを支援していると積極的な姿勢を語った。
そのほか、国民民主党・入江のぶこ氏も「日本のスタートアップがあらたなビジネスチャンスを見いだし、さらなる成長を遂げていくことを心から願っています」とコメントしている。その後、各企業によるピッチが行われ、日本発スタートアップの魅力をグローバルの舞台でアピールした。
9月30日に実施されたサイドイベント「VC Connect」では、グローバルVCや投資家に向けた3分間のピッチとネットワーキングを通じ、日本企業のグローバル展開を支援。10月3日にはWeb3 Salonによるスピーチ、Web3.0コミュニティを盛り上げることを目的に結成されたハイブリッドメタバースアイドルユニット「CloneGirls」のライブパフォーマンスなども行われ、オフラインのコミュニケーションを通してコミュニティの結束を深めた。
国内外のパートナー機関や支援者と連携しながら、参加企業7社が結集した今回の試みは、多くの投資家や起業家、国際メディアからも注目を集めた。多くの関係者が、日本スタートアップの質の高さとオープンな姿勢に感銘を受けたという声を寄せている。
以降では、AWAJに加えJapan Hubに参画したパートナーへのインタビューを通じて、それぞれが描くグローバル戦略と、日本発スタートアップとしての存在意義に迫る。
Web3.0、エンターテインメント、テクノロジー、そしてRWAといった多様な領域で、彼らはいかに独自の価値を磨き、世界市場に挑んでいるのか。現場の声からは、単なる海外進出ではなく、“日本発であること”を武器にしたあらたな挑戦の輪郭がみえてくる。
代表者メッセージ ◉アセフ・ヒンザ │ Hinza Asif
一般社団法人 Asia Web3 Alliance Japan 代表
私は日本に暮らして11年以上になりますが、その間に海外企業として日本でスタートアップを築くことの難しさを身をもって経験してきました。同時に、日本企業がグローバル市場へ進出しようとする際に直面する課題や難しさも深く理解しています。まさにこの課題意識こそが、Asia Web3 Alliance Japan設立の原点です。
私たちは、日本と世界の間に存在するギャップを埋めるために生まれました。日本のスタートアップが海外投資家やパートナーとつながり、また海外企業が日本市場に円滑に参入・成長できるような協働型エコシステムを構築することが使命です。
クロスボーダープログラムや戦略的パートナーシップ、そしてJETROの支援を受けて展開するJapan HubやWeb3 Salonといった取り組みを通じ、日本が世界のWeb3.0ムーブメントにおける中核的存在となることを目指しています。