サマリ
1. 伝統文化×Web3.0により「一度きりの体験」を継続的な関係へ拡張
青森ねぶた祭DAOやねぶた祭NFTコレクションでは、来場証明NFTや下絵NFTを通じて、祭りへの参加体験や文化資産をブロックチェーン上に記録。観光や寄附を「その場限り」で終わらせず、祭り後も関係性が続くコミュニティ形成を目指している点が特徴である。
2. DAO・NFTを活用し、地域内外の人材と資金を巻き込む分散型モデルを模索
みちのくDAOでは、青森を含む東北全体を対象に、NFTによる資金調達や将来的なデジタル地域通貨を視野に入れた広域コミュニティを構築。行政や地元に閉じない形で、地域外の参加者も意思決定や経済循環に関与できるWeb3.0型地域振興の可能性を示している。
3. 教育・スポーツなど社会課題領域で「実装フェーズ」に入ったWeb3.0活用
むつっこメタバースでは不登校支援を、ブランデュー弘前FCのファントークンでは地域スポーツとファンの関係性強化を実現。Web3.0が単なる技術実験にとどまらず、教育・福祉・スポーツといった実社会の課題解決に組み込まれ始めている点が、青森の取り組みの大きな特徴である。

本州最北端に位置し、豊かな自然と独自の文化を育んできた地域として知られる青森県。夏の青森ねぶた祭を始め、縄文時代から続く歴史文化、りんごに代表される農業、そして地域に根差したスポーツクラブなど、多様な資源を有している。近年、こうした青森ならではの資産をあらたな形で活用する手段として、Web3.0の取り組みが注目を集めている。