今回テストネットで公開されたAvalanche 9000は、アバランチにおいて最大規模のアップグレードとなる。アバランチの導入コストを99.9%削減するほか、ACP-77及びACP-125を中心としたアバランチの改善提案も盛り込まれる。
注目されるACP-77では、アバランチのサブネットを構築する際に必要となっていた2,000AVAX (約1,305万円)のステーキングが不要となる。これにより、バリデータの参入障壁が大幅に引き下げられ、より多くのサブネットが立ち上げられる可能性が高まる。なお、このアップグレードを通じてサブネットは「Avalanche L1 blockchains(L1s)」に名称が変わる予定だ。
また、ACP-125ではアバランチのガス代(ネットワーク手数料)が25nAVAXから1nAVAXへと大幅に引き下げられる。今後、現状のガス代と比較してわずか4%を支払うだけで取引を行うことが可能となる見込みだ。
発表によると、すでに500を超えるプロジェクトがL1sで開発されているという。L1sはコミュニティが運営するゲームや中小企業向けの決済ソリューション、機関による研究にまで及んでいるとし、あらたな分野への拡大も続いていると説明している。
アバランチを採用する動きは加速しており、先日もサントリーがアバランチ上で発行したNFT付きビールを発売することが明らかになっている。
参考:発表
画像:Shutterstock
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