人気ブロックチェーンゲーム「キャプテン翼―RIVALS―」を提供しているブロックスミス(BLOCKSMITH&Co.)は10日、顔認証技術を活用したWeb3.0ウォレットに関する特許を取得したことを発表した。
この特許は先月26日に取得し、顔認証技術を活用したウォレットを今秋より提供する。
従来の暗号資産(仮想通貨)ウォレットは、ユーザーが秘密鍵やシードフレーズを自己管理する必要があり、紛失した際には復旧が困難であると同時に、全デジタル資産を損失するリスクが高かった。
現在でもウォレットの秘密鍵を紛失、忘れてしまうなどして、ウォレットに資産が残ったまま資産を失うというケースがあとを絶たない。
ブロックスミスは、この問題を解決するため、顔認証とMPC(マルチパーティ計算)技術を活用した「BLOCKSMITH WALLET」を開発した。
マルチパーティ計算とは、多人数の参加者で行う秘匿計算プロトコルの総称。複数の参加者がそれぞれ自身の入力値を秘匿したままで他入力関数の値のみを計算することが可能となる技術だ。
BLOCKSMITH WALLETでは、ユーザー資産のセキュリティを最優先とし、MPC技術を活用した「秘密情報のリフレッシュ技術」を使用している。
本技術により、バックアップサーバとユーザー端末、署名サーバ内に保管された秘密情報(断片化された秘密鍵)を互いに秘匿にしたまま、安全に復元できるという。
これにより、端末の変更や紛失が発生した場合でも、公開情報を変更することなく。秘密情報を更新できる。その結果、長期的に資産の安全性を確保することができる。
本技術の導入により、ウォレット内のデジタル資産へのアクセス喪失リスクが大幅に軽減され、ユーザーにより安全で使いやすいウォレット体験を提供できるとしている。
2024年秋から「秘密情報のリフレッシュ技術」を搭載したBLOCKSMITH WALLETをQAQAアプリ内機能として提供する予定だ。
QAQAアプリ内機能として提供
QAQA(カカ)は、縦型ショート動画の2択クイズアプリだ。縦型ショート動画は世界的なトレンドでもある。クイズを出題したり、回答者として連続正解して「Chip」をため、たまったChipは暗号資産「BLQS」に交換することができる。このアプリにBLOCKSMITH WALLETが組み込まれることになる。その後は「キャプテン翼―RIVALS―」にも適用される予定だ。
参考:発表
画像:発表より引用
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