米暗号資産(仮想通貨)コインベース(Coinbase)の開発者、リンカーン・マー(Lincoln Murr)氏はXの投稿で、「Based Agent」という新ツールをリリースしたことを発表した。Based Agendは3分以内にAIエージェントを作成することができるという。AIエージェントが作成されると、取引やステーキングなどのオンチェーンタスクが簡単にできるようになる。
AIエージェントは基本的には特定のタスクを実行するように設計されたボットを指す。マー氏はXに投稿した動画で「ここでの私たちの目標は、独自のAIエージェントの作成をできるだけ簡単に始めることができるようにすることだ」と述べた。
技術的には、Based Agentは自律的なオンチェーン・エージェント・フレームワークである。簡単にいえば、このツールは基本的に、ユーザーがさまざまな種類のスマートコントラクト機能にアクセスできる独自のAIエージェントを作成するテンプレートであり、任意のスマートコントラクトと統合することができる。
Based Agentはいくつかの異なるモードがある。そのうちの1つとして完全に自律的なモードがあり、ユーザーは「さまざまなオンチェーンのやり取りで好きなことができる」とマー氏は説明している。
1度作成されると、AIエージェントはトレード、スワップ、ステーキング、独自のベース名を登録してタスクを実行できるようになる。
マー氏は、「Based AgentはXアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)が付属しており、ユーザーはAIエージェントをXボットに変えることもできる」と付け加えた。また、Based AgentはChatGPTの開発元であるOpenAIとソフトウェア開発プラットフォームReplitの協力を得て、コインベースのソフトウェア開発キット(SDK)を使用して作成したという。
AIエージェントによる取引や投稿
AIエージェントの作成を開始するには、ユーザーはコインベースの開発者プログラムのAPIキーとOpenAIからのキー、そしてReplitのテンプレートをフォークするためのキーが必要になる。
Base Agentのリリースは、暗号資産取引所がAIエージェント間の最初の取引を確認してから1ヵ月も経たないうちに行われた。AIエージェントは銀行口座を持つことはできないが、暗号資産ウォレットは所有することができる。
参考:マー氏X
画像:Shutterstock
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