国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックを有するマネックスグループは11日、オランダに拠点を置く子会社・CCG(Coincheck Group N.V.)のナスダック上場に向けた手続きが完了したことを発表した。ティッカーシンボルは「CNCK」で、米国東部時間11日より取引が開始される。
マネックスグループはCCGの株式を約8割保有するとし、代表者には同グループの代表執行役会長である松本大氏が就いた。
マネックスは今後、ナスダック上場企業としての信頼性と成長の加速を背景として、グローバルな人材採用、企業買収、資本業務提携などの戦略的な取り組みを推進し、暗号資産及びWeb3.0分野における事業拡大に積極的に取り組んでいくと述べている。また、今後もCCG及びコインチェックを戦略上の重要な子会社に位置付け、グループの継続的かつ中長期的な企業価値向上を目指していくとしている。
マネックスグループは、SEC(米証券取引委員会)に提出していた登録届出書の効力が11月12日付で発生したと発表していた。
ナスダック上場に際し、コインチェックの代表取締役会長執行役員である蓮尾聡氏は、「今般、CCGが国内暗号資産取引所の親会社として初めて株式をナスダック市場に公開できたことは暗号資産関連の産業にとっての前進であると考えます」と述べ、「今後、当社は、ナスダックに上場するCCGの中核企業として、従前にもまして、あたらしい価値交換の手段である暗号資産の可能性を広げていくことに注力いたします」と続けた。
暗号資産取引所のナスダック上場は、2021年の米コインベース(Coinbase)に続き2社目となる。
参考:マネックス発表、コインチェック発表
画像:発表より引用
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