カナダのトルドー首相は6日、与党・自由党の党首を辞任し、退陣する意向を表明した。新党首が決定するまでは首相及び党首として職務を継続する。
トルドー首相は2015年11月に就任し、9年超にわたって政権運営を行なってきた。しかし、物価や住宅価格の高騰を受け支持率は低迷。今年10月までに実施される総選挙までに態勢を整えることが困難であることに加え、党内外からの辞任圧力に屈する形で退陣することを決めた。
現在、トルドー首相率いる自由党は少数与党であり、新政権においても野党との連携が不可欠となる。一方、最大野党の保守党は昨年12月の世論調査で45%の支持を集めるなど、自由党の支持率16%を大きく上回る。そのため、現状では総選挙で保守党が大幅に議席を獲得し躍進する可能性が高い。
政権交代が実現した場合、首相候補として有力視されているのが保守党を率いるピエール・ポワリエーヴル(Pierre Poilievre)氏だ。同氏はかつて「カナダを暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーンの首都にする」と述べるなど、暗号資産支持派として知られる。
また、ポワリエーヴル氏はカナダの資産運用会社であるパーパス・インベストメンツ(Purpose Investments)が提供するパーパス・ビットコインETFを保有していたことも明らかになっている。個人がビットコインを保有することについても賛同していることから、総選挙後に同氏が首相に就任することはWeb3.0業界にとってポジティブな側面が強いといえる。
なお、分散型予測市場のポリマーケット(Polymarket)ではすでにトルドー首相の後任を巡る予想が始まっている。ポワリエーヴル氏が勝利すると予測するユーザーは記事執筆時点で88%にのぼり、他候補大きく引き離している。
参考:ポリマーケット
画像:Shutterstock