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【NEWS】CZの愛犬をモチーフにしたミームコインで市場が活発化

2025/02/14Iolite 編集部
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【NEWS】CZの愛犬をモチーフにしたミームコインで市場が活発化

BNBチェーンでのあらたなトレンドとなるか

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の創業者で元CEOのCZ(Changpeng Zhao)氏が、愛犬をモチーフにしたミームコインについて言及したことが話題となっている。この発表が市場に影響を与え、一時BNBチェーン上で関連するミームコインの取引が急増した。

CZは自身の愛犬を「ブロッコリー」と名付け、その理由についても説明した。彼はドバイの友人との会話のなかで、適応能力の高い犬種について尋ねた結果、ベルジアン・マリノアを飼うことになったと語っている。さらに、ブロッコリーという名前には「ブロックチェーンの"Blocky"」を連想させるユーモアも含まれている。

この発表を受け、暗号資産コミュニティでは「ブロッコリー」にちなんだミームコインが次々と誕生し、市場の関心を集めている。特にBNBチェーンの分散型取引所(DEX)であるPancakeSwapでは、ブロッコリー関連のトークンが活発に取引され、取引高が急増する事態となっている。

ミームコイン発行の動向と市場の反応

以前より、CZはミームコインの発行に対して慎重な姿勢を取っており、自らがコインを発行する意向はないと明言している。しかし、コミュニティの反応をみて興味を持ったと述べており、「ミームコインの発行はコミュニティ次第」と柔和なスタンスを示した。

この発言の影響もあり、BNBチェーン上では「ブロッコリー」をテーマにしたトークンが急増し、その一部は短期間で急騰した。なかには、時価総額15億ドル(2,200億円)を超える水準に達したものも存在する。

また、BNB財団が人気のあるミームコインに対して報酬を提供する可能性についても触れた。これにより、コミュニティが独自に発行したミームコインのなかから、特に注目を集めたものに対してインセンティブが与えられる可能性がある。

CZのスタンスと今後の展開

一方、CZは一貫して「自らミームコインを発行するつもりはない」と強調しており、今回の一連の動きはコミュニティ主導のものであると述べている。今後も市場の反応を見守る意向だ。

また、BNBチェーン上でミームコインが急増するなか、「Four.Meme」と呼ばれるミームコイン発行プラットフォームも活用されている。このプラットフォームは、技術的な知識がなくても簡単にミームコインを作成できる環境を提供しており、多くのトークンがここから誕生している。特に、PancakeSwapでの流動性提供が容易であることから、短期間でのミームコインの発行と取引が活発に行われているのだ。

対してソラナ(Solana)ブロックチェーン上には、「Pump.fun」というミームコイン発行プラットフォームが台頭しており、BNBチェーンのFour.Memeと比較して取引量が圧倒的に多い。最近のデータによれば、Pump.funでは400以上の「ブロッコリー」テーマのミームコインが発行され、1日あたりの取引量が5億6,000万ドルにも達したと報じられた。現時点ではBNBチェーン上のFour.Memeでは300以上の関連トークンが発行されているが、取引量はPump.funには及んでいない。

CZ自身はミームコイン市場に対して直接的な関与をしていないものの、彼の発言や影響力が市場に及ぼすインパクトの大きさは明白である。今後、BNBやソラナ上でのミームコインの展開がどのように進むか、またBNB財団がどのような支援策を打ち出すかが注目される。

参考:CZ X
画像:Shutterstock

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