イーサリアム(ETH)の開発者らは19日、オンライン会議を開催し、次期アップグレード「Pectra(ペクトラ)」を2025年に2回にわけて実施することに合意した。
このアップグレードでは、大規模アップグレードを導入することを容易にし、バグの発生リスクを軽減させることが目的とのことで、アップグレードが分割されることは事前に予想されていたようだ。
開発者らはPectraは一度に実施することについては野心的になりすぎると述べており、バグ発生リスクを抑えるためには2回に分割することがベストであるとのアイデアを発言していた。
Pectraは、イーサリアム過去最大のアップグレードになる模様で、2回に分割することで、開発者はより限定された範囲に焦点を絞ることが可能となる。
アップグレードの目標は2025年初頭となると当初述べていたが、その次期は現在も変わっていない。
最初のアップグレードではイーサリアム改善提案(EIP)が含まれる。このなかにはウォレットのユーザーエクスペリエンス改善を目的としたEIP-7702が入っている。これは、イーサリアムの共同創設者、ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が開発、導入提唱してきた改善だ。このコードをブテリン氏はわずか22分で書きあげたともいわれている。
第2のアップグレードのパッケージは第1弾の数ヵ月後に実施される。現時点ではEOF(EVM Object Format)と呼ばれるイーサリアム仮想マシンの変更を目的としたものであり、PeerDASと呼ばれるデータ可用性サンプリング(ネットワーク上でデータの分散保存とアクセスを効率化する技術)を改善し、最終的にレイヤー2ブロックチェーンに多大なメリットをもたらす機能の導入が含まれる可能性があるといわれている。
そのほか、Pectraのアップデートでは、EIP-7685「汎用実行層リクエスト」、EIP-7002「ELトリガー可能な引き出し」、EIP-6110「チェーン上のバリデータデポジットの供給」、EIP-7251「最大有効残高の増加」が含まれているとのこと。
アップデート前の準備であるのかどうか明らかになっていないが、イーサリアム財団は23日に200ETHを売却した。オンチェーンデータの分析により、売却はそれぞれ100ETHを2つの別々の取引を通じて実行されていたことがわかり、市場観測者の注目を集め、一部の投資家の間に不安感をもたらした。
イーサリアム財団はETH売却
イーサリアム財団は先日、300ETHを約76万ドルのDAIで売却したが、そのわずか3日後にさらに200ETHを約52万ドルで売却した。Etherscanのデータによって、組織内での清算の傾向が浮き彫りになっている。
Spot On Chainのレポートによれば、イーサリアム財団は9月に入ってから保有するETHを売却する動きをみせている。現在、1,150ETHを約250万ドル(約4億円)で売却している。2024年の総売却額は1,000万ドル(約14.3億円)となった。イーサリアム財団は現在7億2,670万ドル(約1,000億円)相当のポートフォリオを保有しており、そのほとんどがイーサリアムである。
この動きに投資家は財団の透明性について疑念を引き起こしている。その疑念に応えてイーサリアム財団のジョシュ・スターク(Josh Stark)代表は近く、財団の支出に関する詳細な報告書を発表すると述べた。
参考:イーサリアムレポート、Josh Stark
画像:Shutterstock
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