大手暗号資産(仮想通貨)取引所Gate.ioは19日、シンガポール法人である Gate Information PTE. LTD.を通じて、国内暗号資産交換業者であるCoin Masterの全株式を取得し、日本市場に進出することを発表した。また、全株式の取得に伴い、Coin Masterの商号を23日付けでGate Japan株式会社に変更した。
Gate.ioは今年7月、日本居住者による新規口座開設を停止。あわせて、日本国内居住者に対するグローバルサービスを順次終了していくことを発表していた。今回の買収を通じて、今後Gate.ioは法令を遵守した国内居住者向けのあらたな専用取引プラットフォームを用意し、日本市場でサービスを提供していく方針だ。今後のサービス内容や取り扱い銘柄などは追って発表するとしている。
今回、Gate.ioが買収したCoin Masterは、暗号資産取引所c0ban(コバン)を運営している。もともとはエクシア・デジタル・アセットが運営を行っていたものの、運営体制や運転資金に関する整備不足が判明し、金融庁より業務停止命令及び業務改善命令を受けていた。その後、エクシア・デジタル・アセットが親会社であるエクシア合同会社から独立する形で社名をCoin Masterに変更し、取引所運営を再開していた。
この数ヵ月間、海外事業者による日本の暗号資産市場進出を狙う動きが活発化している。
今月5日には、国内自主規制団体であるJVCEA(一般社団法人日本暗号資産等取引業協会)に、第二種会員としてトレック・ラブス・ジャパン(Trek Labs Japan)が入会した。同社はソラナ基盤のウォレットである「バックパック(Backpack)」を提供している。昨年11月にはVARA(ドバイ暗号資産規制局)からライセンスを取得して暗号資産取引所Backpack Exchangeを開始すると発表していた。
また23日には、アベニールグループ(Avenir Group)の傘下企業であるアベニールフォーチュン(Avenir Fortune Limited)によって、暗号資産交換業者であるCoin Estateの全株式が取得されたことが明らかになっている。アベニールグループは、暗号資産などの新興テクノロジーへ投資を行うファミリー・オフィス及びファミリー資産運用グループ企業だ。
このほか、今年6月に関東財務局から業務停止命令及び業務改善命令が発出されたCoinBestにおいても、香港のOSLグループ(OSL Group)が同社の株式81.38%を購入する契約を締結したと発表されている。
参考:Gate発表、Coin Estate発表
画像:Shutterstock