ナスダック上場のGreenlane Holdings(グリーンレーン・ホールディングス)は20日、私募による資金調達を通じてベラチェーン(Berachain)のネイティブトークン「ベラ(BERA)」によるDAT(デジタル資産トレジャリー)戦略を開始すると発表した。これにより、同社は最大規模のベラを保有する上場企業となる見通しだ。
Greenlane HoldingsはPolychain Capital(ポリチェーン・キャピタル)が主導し、Blockchain.com(ブロックチェーン・ドットコム)、Kraken(クラーケン)など複数の著名投資家が参加する1.10億ドル(約165億円)規模の私募取引を決定・締結したと発表。本取引による手取り資金をDATストラテジーにあてるとし、主要な準備資産としてベラを取得する。
なお、取引は今月23日頃を予定している。クロージング後、調達資金を活用して市場買付・店頭取引(OTC)を通じてベラを取得し、トレジャリー運用を確立するほか、運転資金及びその他自社目的にも充当する予定だ。
ベラのトレジャリー戦略「BeraStrategy」のCIOに就任予定のベン・アイゼンバーグ(Ben Isenberg)氏は「ベラの差別化要因は、その利回り源泉にあると考えている」と述べる。「イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)のような従来のPoSチェーンと異なり、ベラの利回りはブロック報酬の収益化から生じる。機関投資家のベラチェーン採用には未開拓のポテンシャルがある。暗号資産(仮想通貨)ネイティブの間で今、最も認知度の高いベラチェーン・ブランドを、伝統的資本市場での露出を通じて拡大できると信じている」と語った。
また、Berachain Foundationの最高法務責任者であるジョナサン・イップ(Jonathan Ip)氏は「我々はこの才能ある先見の明を持つチームと、トレジャリー戦略の開発に取り組めることをうれしく思っている」とコメント。「BeraStrategyは、ベラチェーンが資本市場及び機関投資家との連携を深めるための重要な一歩だ。我々のエコシステムへの深いコミットと、伝統金融・暗号資産市場・リテールコミュニティを横断する経験が、BERAのリーチと影響を拡大する上で非常に有利になる」と続けた。