LINEヤフーのグループ会社であるLINE NEXTは22日、LINEメッセンジャーを基盤としたミニDapp及びDappポータルを世界同時リリースしたと発表した。最初にリリースされたミニDappは32本にのぼり、多くの日本国民が利用するLINEを通じてWeb3.0のマスアダプションにつなげられるかが焦点となる。
ミニDappsはKaiaを基盤としたdAppsであり、専用アプリをインストールする必要はなく、LINEメッセンジャー内で手軽にWeb3.0体験ができることを特徴としている。
また、Dappポータルではゲームやソーシャルメディア、コンテンツなど多岐にわたるカテゴリのミニ Dappを探して利用できる。Dappポータルを通じてミニDappのLINE公式アカウントから個別にアクセスすることも可能だ。今後、LINE NEXTはLINEメッセンジャーのホームタブのなかにDapp ポータルへの入口となるユーザー動線を追加する予定だという。
ユーザーはLINEメッセンジャーに連携されたウォレットを活用することで、各Dappでのリワードを獲得できるほか、トークンやNFTを取引することが可能だ。今後はDapp ポータルのWebブラウザ版も提供する予定となっている。
LINE NEXTは昨年12月、Dappポータルを2025年第1四半期にリリースする予定であることを発表していた。
リリースとあわせてリリースされたミニDappは、Web3.0開発者を支援するためにLINE NEXTとKaia Foundationが共同で運営するKaia Waveプログラムに加え、LINE NEXTが提供するソフトウェア開発キットの提供を通じ、各ビルダーが開発さしたものだ。人気サッカー漫画「キャプテン翼」を題材にしたゲーム「Captain Tsubasa -RIVALS- on LINE」や、トークンプラットフォーム「FiNANCiE」を運営するフィナンシェが手がける「social.meme」などが含まれている。
LINE NEXTによれば、2025年末までに1,000以上にわたるプロジェクトのリリースを目標としているという。
LINE NEXTのCEOであるコ・ヨンス氏は発表で、Web3.0サービスを普及させるために「アクセスのしやすさと使いやすさが非常に重要」と述べ、「LINEメッセンジャーを基盤とするDapp ポータル及びミニDappは、アジアおける最初の大規模なWeb3.0サービス提供事例となることを期待しています」と続けた。