今月に入りアプトスラボ(Aptos Labs)による買収合意を発表したハッシュパレット(HashPalette)は28日、暗号資産(仮想通貨)パレットトークン(PLT)からアプトス(APT)へのトークン交換について、当初説明していたロックアップ期間を一切設けないと発表した。
当初、アプトス財団(Aptos Foundation)とハッシュパレットは、パレットチェーン(Palette Chain)からアプトスネットワークへの移行に伴い、パレットトークンもアプトスに交換されると説明。その際、最大12ヵ月のロックアップ期間が設定される可能性があると述べていた。
しかし、トークン保有者に対して柔軟にアプトスのエコシステムに参加してもらうべく、ロックアップを一切実施しないことを決定した。これにより、トークン保有者は制限なく交換することができるようになる。
パレットトークンからアプトスへのトークン交換は、今年11月下旬に開始される予定だ。交換レートは、1PLTあたり0.00339139APTとなる。
アプトス財団は、関連する暗号資産取引所と連携し、トークン保有者に対して透明かつスムーズなプロセスを提供することに努めるとしている。
また、コミュニティとのさらなる交流を図るため、アプトス財団、アプトスラボ、ハッシュパレットはミートアップイベントを開催する。トークン保有者がチームと直接コミュニケーションする機会を設ける予定を立てているとのことだ。このイベントには、アプトスチームの主要メンバーも参加する。
パレットトークンのスワップは11月下旬を予定しているが、当該交換の開始時期は、暗号資産取引所との協議により変更されることもある。
なお、ハッシュパレットが発行するブロックチェーンゲーム「THE LAND」の暗号資産エルフトークン(ELF)のアプトスネットワークへの移行の時期は後日発表される。
詳細なスケジュールと手順については、暗号資産取引所と協議の上、スムーズな引換えをサポートするため、トークン保有者に事前に知らされるという。
トークン交換期間は、今後暗号資産取引所との協議した上で十分な期間が設定され、短時間で強制的に交換されることはない。これにより、トークン交換期間が短期で終了し、直近の税計算に影響が出るのではないかというユーザーの懸念に対応する。
アプトス財団とハッシュパレットは、パレットトークンの交換及びエルフトークンの移行が安全かつ効率的に行われるよう、関連する暗号資産取引所と密接に連携していく。ただし、パレットトークンを取り扱うすべての暗号資産取引所が現時点でアプトすを取り扱っているわけではないため、パレットチェーン終了に伴うトークンの移行の方法やスケジュールは、暗号資産取引所ごとに一律とはならない可能性がある。
元「ディエム」開発者が手がけるアプトス
アプトスはモ・シェイク(Mo Shaikh)氏とエイヴリー・チン(Avery Ching)氏が開発したレイヤー1ブロックチェーン。両氏は以前、メタ(Meta)のトークンプロジェクト「ディエム(Diem)」を開発していた。
アプトスのコンセンサスアルゴリズムはPoS(プルーフオブステーク)であり、価格は記事執筆現在で1,500円前後を推移。時価総額は約7,700億円となっている。
参考:発表
画像:発表より引用
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