ミライウェルスマネジメント、暗号資産レンディングサービス「RENKIN」を2025年10月31日より開始

2025/10/31 16:06 (2025/11/04 14:39 更新)
Iolite 編集部
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ミライウェルスマネジメント、暗号資産レンディングサービス「RENKIN」を2025年10月31日より開始

暗号資産の保有構造が変化

ミライウェルスマネジメント株式会社は2025年10月31日、暗号資産(仮想通貨)レンディングサービス「RENKIN(レンキン)」の提供を開始した。

同サービスは、暗号資産を活用したあらたな資産運用手段として、長期保有層に向けてインカムゲイン(利息収入)の機会を提供するものである。

2024年に米国で暗号資産の現物ETFが承認されたことを契機に、市場の時価総額は再び拡大に転じた。現在では世界全体で450兆円を超えるともいわれており、暗号資産は決済手段や投資対象としての認知度を高めている。

一方で、企業の間ではDAT(Digital Asset Treasury)と呼ばれる暗号資産の戦略的備蓄を導入・検討する動きも広がっている。

暗号資産が財務戦略の一環として活用されるようになり、短期保有から長期保有へのニーズが移行するなかで、単に保有するだけでなく「資産を効率的に運用する」方向へと関心が高まっている。

さらに、世界的な低金利環境が続く環境下で、あらたな資産運用先を求める個人・法人の需要も強まり、暗号資産レンディングはその1つの解として注目を集めている。

「錬金術」を現代に再解釈

RENKINは、利用者がミライウェルスマネジメントに暗号資産を貸し出し、同社がその資産を運用して毎月所定の賃借料(利息)を支払う仕組みである。保有資産を“眠らせる”ことなく運用し、安定的なリターンを得ることを目的としている。

サービス名称の「RENKIN」は「錬金術」に由来し、暗号資産から価値を生み出し、より高いリターンを追求するというコンセプトを体現するとしている。

古来より人々が夢見てきた「価値を創造する」イメージを重ねることで、親しみと期待感をもたらすブランディングを意図したネーミングだ。

MWM Rate Table image


開始当初の取扱銘柄はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)に加え、ステーブルコインであるUSDT及びUSDCの計5銘柄。これらの暗号資産を原資とし、保有量や貸出期間に応じて個別に設定された貸借料率(年利)が適用される。

サービス提供開始と運用方針

同社は親会社であるAIフュージョンキャピタルグループのもと、リスク管理体制と運用透明性を重視したサービス運営を行う方針だ。暗号資産市場の変動や規制環境に対応しつつ、安定的な運用と安全性の両立を目指す。

貸借料率や利用条件などの詳細は、利用者登録後に閲覧できる専用画面で順次案内される。今後、対応銘柄や貸出プランは市場環境に応じて拡充していく予定。

今後の展望

ミライウェルスマネジメントは「RENKIN」の利便性と競争力を高めるとともに、暗号資産レンディング市場の健全な発展に寄与することを目指すとしている。
将来的には法人向けソリューションやDATを意識した長期運用プランの提供など、より幅広い顧客層への展開も視野に入れている。

同社は「RENKINを通じて、暗号資産が単なる投資対象から“働く資産”へと進化する未来を後押ししたい」と述べており、今後の展開に注目が集まる。

参考:発表
画像:プレスリリースより引用

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