ロシアのアントン・トカチェフ(Anton Tkachev)下院議員が、戦略的なビットコイン(BTC)準備金設立をアントン・シルアノフ(Anton Siluanov)財務大臣に要望したことがわかった。9日、ロシア国営通信のRIAノーボスチが報じた。
報道によると、トカチェフ議員は「ビットコイン準備金を設立するための実現可能性を評価してほしい」と記した要望書をシルアノフ財務大臣に送ったという。また、実現可能性が見出せた場合には、法案として正式にロシア政府へ提出することを訴えた。
トカチェフ議員は要望書で、地政学リスクの上昇などにより、人民元や米ドル、ユーロなどの外貨価値は変動しやすい状況にあることや、制裁及びインフレなどの影響を受ける課題があるとし、国家財政の安定に脅威をもたらすことを明確にしていると指摘。その上で、各国に依存しない準備金を保管するための代替手段を導入する必要性があると主張した。
また、「制裁下にある国々にとって、従来の国際決済システムへのアクセスが制限されている状況では、暗号資産(仮想通貨)が実質的に国際貿易の唯一の手段となりつつある。ロシア中央銀行はすでに暗号資産による国境を越えた決済の実験を開始する準備を進めている」と述べている。
ロシアでは先日、プーチン大統領が「ビットコインを禁止できる者はいない」と述べるなど、暗号資産に対する関心が高まっている様子がうかがえる。