22日、トランプ大統領は大統領による権限を利用して、シルクロード創設者のロス・ウルブリヒト氏に対し「完全かつ無条件」の恩赦を与えたことを発表した。
ウルブリヒト氏は、2011年から2013年にかけて「ドレッド・パイレーツ・ロバーツ」という偽名でシルクロードを運営。このプラットフォームでは、主にビットコインを通じた違法薬物や偽造品の取引が行われ、累計2億ドルを超える取引が行われたとされている。
2015年2月、米司法省は「昨今のインターネット上で最も洗練された広範な犯罪市場」と表現し、麻薬密売やマネーロンダリング、ハッキングなどの罪でウルブリヒト氏は終身刑を言い渡された。
トランプ氏は自身のソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」を通じて、この恩赦を発表。同氏はウルブリヒト氏の母親との電話を通じて、彼の有罪判決を下した法的関係者を批判するとともに、「彼の刑罰は犯罪に対して過剰である」と強調したようだ。
また、恩赦は「完全かつ無条件」であると述べており、2024年5月の大統領選挙キャンペーン中に掲げたリバタリアン支持者への約束を果たす形になった。
Ross will be freed too
— Elon Musk (@elonmusk) January 21, 2025
21日、さまざまな現実の出来事に対して賭けを行うことができる分散型予測市場の「Polymarket」では、トランプ大統領が1週間以内にウルブリヒト氏を恩赦する確率が54%から95%に急上昇。イーロン・マスク氏がXで「ロスも解放される」と投稿したことが要因ともされている。
ウルブリヒト氏の弁護士は「家族と共にあらたな人生を歩むためのチャンス」と評価。一方で、暗号通貨を利用した匿名市場の倫理的課題や、インターネット上の自由と規制の境界について、再び議論が巻き起こる可能性は残っている。
参考:ロイター
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