3日、急激な価格下落が発生し、これに伴い大規模なポジションの清算が行われたことがCoinglassのデータからわかった。Coinglassによれば今回の急落で21.8億ドル相当、約70万人以上の参加者が清算の影響を受け、特にロングポジションが18億ドル(約2,700億円)と全体の精算額の80%を占めた。
この清算は、COVID-19やFTXの崩壊を越える規模のものであり、主にレバレッジを利用する市場参加者が大きな影響を受けている。
一方、この報道を受けてBybitのCEOであるBen Zhou氏は、Bybitの24時間の清算だけで21億ドルが発生したものの、Coinglassのデータはデータフィードの制限により3億3,300万ドルしか反映されていないとし、一部のプラットフォームは実際の損失のほんの一部しか反映していないと指摘。
正確には、80億ドル(1兆2,000億円)以上の清算があったのではないかと推論し、Bybitは透明性を高めるために、すべての清算データの開示を約束した。
I am afraid that today real total liquidation is a lot more than $2B, by my estimation it should be at least around $8-10b. FYI, Bybit 24hr liquidation alone was $2.1B, As you can see in below screenshot, Bybit 24hr liquidations recorded on Coinglass was around $333m, however,… https://t.co/4WLkPxTYF4 pic.twitter.com/woTOHQvNkt
— Ben Zhou (@benbybit) February 3, 2025
4日から実施予定だったトランプ大統領の関税政策が、市場に大きな影響を与えたことが今回の急落の要因だろう。今回の政策では、カナダ・メキシコからの輸入品に25%、中国からの輸入品に10%の追加関税が課されることになっていた。
トランプ大統領はこの関税政策を米国内の安全保障強化と経済保護を目的とした施策と説明しているが、市場はこれに敏感に反応し、ネガティブな影響を受けた。
ダウ平均は一時600ドル以上下落し、S&P 500は2%近く下落。ナスダック総合指数も1.2%下落し、主要な金融指数は軒並み下落基調となった。
暗号資産市場でもリスクオフの動きはみられ、ビットコインは約91,000ドル(約1,460万円)まで下落し、約3週間ぶりの安値を記録。これまでリスク資産として位置付けられている暗号資産は貿易戦争のリスクが高まると、資金流出が加速する傾向にある。今回の急落も、投資家がリスク回避を強めたことが主な要因だろう。
その後、トランプ大統領は関税発動を1ヵ月延期すると発表した。これはカナダ・メキシコとの交渉の結果、両国が国境管理強化を約束したことを評価した措置だ。
関税延期の発表を受け、一部の市場では回復の兆しがみられたものの、投資家は依然として警戒を強めており、市場の不安定性は続いている。
参照:Ben Zhou氏 X
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