米資産運用会社ヴァンエック(Vaneck)がソラナ(SOL)現物ETFを米証券取引委員会(SEC)に承認申請を行った。同社はソラナについてコモディティ(商品)であると主張している。ソラナ現物ETFはソラナの価格を追跡する。
ヴァンエックのデジタル資産調査責任者マシュー・シーゲル(Matthew Sigel)氏はXでの投稿で「ヴァンエックが米国初となるソラナ現物ETFを申請したことをお知らせできてうれしく思います」と述べた。
同氏はソラナ現物ETFを申請した理由について、まずイーサリアム(ETH)の競合製品であり、支払い、取引、ゲーム、ソーシャル・インタラクションなど、さまざまなアプリケーションを処理するよう設計されたオープンソースのブロックチェーン・ソフトウェアであることをあげた。
つまりイーサリアム現物ETFが承認されるのならば、同等かそれ以上の能力を持つソラナの現物ETFも承認されると考えているようだ。
ソラナはイーサリアムと比べ、シャーディングやレイヤー2を使用せず単一のグローバル・ステート・マシンとして動作するソラナは、スケーラビリティ、速度、低コストの点で優れており、多くのユースケースで優れたユーザー体験を提供していることを主張した。
ソラナがビットコイン(BTC)やイーサリアム同様、コモディティ(商品)であると主張した。
また、ソラナ・エコシステムによりサポートされている、分散型金融(DeFi)からNFTまで、幅広いアプリケーションに使用されており、デジタル商品としてソラナの有用性があり、価値があると強調した。
ソラナの分散化、高い実用性、経済的実現可能性は、他のデジタル商品の特徴と一致しており、投資家、ビルダー、起業家にとって使用事例のある貴重な商品になる可能性があるとヴァンエックは信念を持って信じているという。
ソラナ現物ETFはCBOEに上場予定
SECはビットコイン現物ETFとイーサリアム現物ETFを承認した。イーサリアム現物ETFは7月にも誕生し、取引が開始されると予測されている。
ヴァンエックの提出した、S-1登録届出書によると、ヴァンエック・ソラナ・トラスト(Vaneck Solana Trust)は、CBOE BZX Exchange,Inc.(シカゴ・オプション取引所)に上場し、「ソラナを保有し、報告されたMarket Vector TM Solanaベンチマークレートに基づいて毎日株式を評価する」予定であるという。
SECはビットコインとイーサリアムについては実質的に証券ではなくコモディティ(商品)であると判断したが、それ以外の暗号資産はSECの管轄下にある証券であるのか、米商品先物取引委員会(CFTC)の管轄下にあるコモディティ(商品)であるのかということについて判断を下していない。
参考:マシュー・シーゲル氏X、S-1登録届出書
画像:Shutterstock
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