7月28日に行われたベネズエラの大統領選挙後、ベネズエラ当局はニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)氏が再選されたと発表した。
これに対する反応として、野党指導者は、詳細な選挙報告を掲載したウェブサイトを公開した。野党の報告では、野党候補のエドムンド・ゴンザレス(Edmundo Gonzalez)氏が勝利したと報じた。
この選挙結果の不明確さは、全国で不安と講義を引き起こしている。マドゥロ氏は抗議者を逮捕、そして暗号資産取引所バイナンスを地元の通信会社CANTVを通じて、アクセスを遮断するという措置を取った。
ブロックされたウェブサイトには、バイナンスのほか、XなどのSNS、シグナルなどの暗号化通信ツール、さらにMercadoLibreなどの電子商取引プラットフォームが含まれた。
ベネズエラのサイバーセキュリティ会社VE Sin Filtroによると、この特定のブロックは8月9日の夜から始まったという。
バイナンスがベネズエラ市場に与える影響は、投機的な暗号資産取引よりも大きい。ベネズエラのピアツーピア取引業務の大半は、バイナンスが利用されている。
これはベネズエラの通貨ボリバルが劇的に下落したことが要因だ。そのたあめ、ベネズエラ市場はドルに対する需要が高まっている。
長年バイナンスを主要な取引プラットフォームとして利用してきたベネズエラ国民の間では、ビットコイン(BTC)だけでなくさまざまなステーブルコインの需要を促進している。
バイナンスはベネズエラでは必須
最近の検閲を受けて、バイナンスのスタッフはベネズエラのすべてのユーザーに電子メールを送信し、保管してある資金は安全であると主張した。
バイナンスはXでの投稿で、「ソーシャル・ネットワークを含むベネズエラのさまざまな分野の企業のいくつかのウェブサイトと同様に、バイナンスのページはベネズエラでのみアクセス制限に直面しています。お客さまの資金は当社のセキュリティプロトコルの下で安全であることをお知らせします」と述べた。
このブロックがいつまで続くのか、また民間インターネットプロバイダーがそれに従わなければならないのかどうかは依然として不明だ。
ベネズエラのさまざまなユーザーがXにこの件に関する懸念を表明し、このプラットフォームが地元経済、さらに地元通貨の安定にとって重要であることを訴えている。
参考:CANTV
画像:Shutterstock
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