リップル社は同社主催する大型カンファレンス・イベント「SWELL2024」を10月15日~16日にフロリダ州マイアミのファエナフォーラムで開催する。
SWELLは2017年に開催されて以来、今年で8年目となる。SWELLはリップルの重要カンファレンスであり、リップル社の顧客、業界のリーダー、ブロックチェーンおよび暗号資産業界のエコシステムパートナーが参加し、2日間に渡り、刺激的な洞察、活発な議論、ネットワーキングが行われる。リップル社主催であることもあって、毎年リップル(XRP)に関わる最新情報も発表されている。
また、XRPを始めとする暗号資産のみならず、金融業界の著名人が登場することで、毎年注目されているイベントだ。リップル社CEOのブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)氏は8月、今年のSWELLは『過去最高のものになる』と自信を示した。
今年のSWELLには、ニューヨーク州金融サービス局(NYSDF)のアドリエンヌ・ハリス(Adrienne Harris)局長、元連邦預金保険公社(FDIC)委員長のシーラ・ベア(Sheila Bair)氏、ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)のブロックチェーン部門グローバル責任者のフランシスコ・マロ(Francisco Maroto)氏、CMEグループのシニアマネージングディレクターのティム・マコート(Tim McCourt)氏、コインベースの最高セキュリティ責任者フィリップ・マーティン(Philip Martin)氏等、業界のリーダーが多く参加する予定。
リップルは長年に渡り、SWELLをXRPコミュニティにとって極めて重要なイベントとして位置づけ、あたらしいパートナーシップ、新技術など重要な発表を行ってきており、リップルの価格に影響を与える1つの要素である。実際に昨年のSWELLでは、イベント中にXRPの価格が大幅に上昇した。それはリップルの開発に関する市場の関心が本カンファレンスは向いていることを意味しているだろう。
訴訟に事実上の勝利
さらに、今年初めのリップル社のSEC(米証券取引委員会)に対する部分的勝利とSECによるリップル社との裁判に関する控訴を背景に、SWELL2024における最初の影響力のある講演者であるガーリングハウス氏の言動は特に重要なものとなる。
SWELLの開催が近づくにつれ期待感が高まる一方、XRPは0.60ドル(約88.2円)前後で安定。時価総額は現在337億ドル(約4.9兆円)。ガーリングハウス氏からサプライズな発言があれば、価格は高騰する可能性もあるだろう。
参考:リップル
画像:Shutterstock
関連記事
これまで業界をリードしてきた経験と信頼 リップルのCTOが語るステーブルコイン戦略―デービット・シュワルツ独占インタビュー
SEC、リップルの訴訟で1億2,500万ドルの判決を控訴