
Binance Japan(バイナンス ジャパン)は、かつて「Sakura Exchange BitCoin(SEBC)」として活動していた国内暗号資産交換業者が、Binance(バイナンス)による買収を経てリブランディングされたものである。金融庁の登録を受けた正規の取引所であり、Binance(バイナンス)グループのグローバルな流動性や技術力を背景に、日本の法制度に準拠したサービスを展開している。
本体のBinance.comは、かつて日本居住者へのサービス提供を停止していたが、この国内法人を通じた合法的な再進出により、国内ユーザーも安心してBinance(バイナンス)のインフラを活用できるようになった。
取扱銘柄数 日本最多水準へ
Binance Japan(バイナンス ジャパン)の最大の特徴の1つが、取扱銘柄の豊富さである。2024年3月時点で、47銘柄(BTC、ETH、BNB、SOL、DOGE、AVAXなど)を取り扱っており、日本国内の主要取引所のなかでもトップクラスのラインナップを誇る。
特にBinance(バイナンス)独自トークンであるBNB(Binance Coin)を取り扱っているのは日本国内では同社のみであり、DeFiやNFTプロジェクト、Launchpadなどグローバルでの応用性も高い資産を保有できる点は、他社にはない優位性である。
また、他の国内取引所では未上場であることが多いWeb3関連銘柄やアルトコインも徐々に追加されており、Binance.comでのリスティング経験を活かした目利き力にも注目が集まっている。
手数料・スプレッド
Binance Japan(バイナンス ジャパン)は取引手数料を0.1%と設定しており、これは国内他社と比べてやや安価である。さらに期間限定で手数料無料キャンペーンを実施することもあり、トレーダーにとっては魅力的な条件である。
一方で、販売所形式でのスプレッド(売値と買値の差)は相対的に広めであるとの指摘もある。頻繁に取引を行うユーザーにとっては、スプレッドによるコストの方が重くのしかかるため、取引スタイルに応じた使い分けが必要となるだろう。
なお、Binance.comと異なり、日本法人ではレバレッジ取引や先物取引は提供されていない点には注意が必要である。これは金融庁の規制に準拠するためであり、安全性を重視したサービス設計といえる。
UI/UX:Binance品質の洗練された操作性
グローバル版で培われたBinance(バイナンス)のUI/UXは、日本版にも反映されており、PC・スマホアプリともに直感的で高速な操作性を提供している。チャート表示、オーダーブック、注文板の動きなど、国内取引所にありがちな「もっさり感」がなく、特に中上級トレーダーには高く評価されている。
また、API連携にも対応しており、自動売買やポートフォリオ管理を行う上での柔軟性も高い。外部ツールとの連携によって、より高度な取引を可能にするエコシステムが形成されている。