暗号資産(仮想通貨)市場で最も影響力のある取引所の1つであるBinance(バイナンス)。そのプラットフォームで重要な役割を担う「BNB(ビルドアンドビルド:旧バイナンスコイン)は、単なる取引手数料の割引ツールにとどまらず、独自ブロックチェーン「BNBチェーン(BNB Chain)」上でのガス代、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)サービス、ゲーム、そして投資対象としても注目されている。
本記事では、BNB(ビルドアンドビルド)の基本情報から仕組み、ユースケース、将来性、そしてリスクに至るまでを網羅的に解説する。

BNB(ビルドアンドビルド)は、2017年にBinance(バイナンス)の立ち上げと同時に発行されたユーティリティトークンである。当初はイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上のERC‑20トークンとして発行されたが、その後2019年に独自ブロックチェーン「バイナンスチェーン(Binance Chain)」が立ち上げられ、同チェーンのネイティブトークンとなった。
なお、バイナンスチェーン(Binance Chain)は「BNBチェーン(BNB Chain)」へと名称が変更されている。また、Binance(バイナンス)が直接開発等を行っているわけではなく、ブロックチェーンとしての分散性を担保している点も忘れてはならない。
発行枚数の上限は2億BNBとされており、定期的な「バーン(焼却)」によって市場流通量が徐々に減少している。記事執筆時点での発行量は約1億3,800万BNBで、今後も一部ガス代のバーン、またBNB(ビルドアンドビルド)の価格等にもとづく定期的なバーンにより、最終的には1億BNBまでの減少を予定している。

BNB(ビルドアンドビルド)の最大の特徴は、「多用途性」である。具体的には、下記があげられる。
このようにBNB(ビルドアンドビルド)は、取引所トークンとしての役割を超え、Web3.0エコシステム全体の中核的なインフラとなっている。

2020年9月、Binance(バイナンス)は当時のバイナンスチェーン(Binance Chain)とは別に「BNBスマートチェーン(BNB Smart Chain:BSC)」のリリースを発表した。その後、2022年に現在の「BNBチェーン(BNB Chain)」へと統合・ブランド変更し、より広範なエコシステム形成を目指すと発表した。
統合前のそれぞれの特徴は下記の通りだ。
再三にはなるが、現時点では上記ブロックチェーンは統合し、BNBチェーン(BNB Chain)としてそれぞれの特徴を押さえたものとなっている。トランザクションの高速性と低いガス代を両立しており、多くのWeb3.0プロジェクトやゲーム系dApps(分散型アプリ)の基盤となっている。代表例としては「パンケーキスワップ(PancakeSwap)」や「ギャラクシー(Galxe)」などがある。

現在価格:180,323円
2025年10月15日時点(CoinMarketCap「ビルドアンドビルド(BNB)価格・チャート・時価総額」)
BNB(ビルドアンドビルド)は、2017年のICO当時は1ドル未満で取引されていたが、2021年の暗号資産(仮想通貨)バブル時には一時700ドルを超える価格を記録。その後の調整を経て、2025年10月時点では大幅に価格を伸ばし、1,200〜1,300ドル台で推移している。
BNB(ビルドアンドビルド)の価格は以下のような要因によって影響を受けやすい。
なお、BNB(ビルドアンドビルド)は2025年10月時点で時価総額4位に位置しており、安定的な需要と高い流動性を維持している。

BNB(ビルドアンドビルド)には魅力的な特徴がある一方で、いくつかのリスクも存在する。

BNB(ビルドアンドビルド)は以下の点で今後も注目され続ける可能性が高い。
Web3.0サービスとの融合
BNB(ビルドアンドビルド)は今後、DeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)、メタバース、GameFiなどの次世代サービスにおける「通貨」、あるいは「ガス代」として機能し続けると予想される。

BNB(ビルドアンドビルド)は単なる取引所トークンという枠を超え、スマートコントラクトプラットフォームの要、さらには投資対象としても高い評価を受けている。規制リスクや運営体制への課題は残るが、そのユースケースの広さとBinance(バイナンス)の影響力を考えれば、BNB(ビルドアンドビルド)は今後の暗号資産(仮想通貨)市場においても重要な役割をはたし続けるであろう。
投資する場合には、そのリスクとリターンをしっかり見極めた上で、長期的視点で向き合うことを意識する必要がある。