もはや日本特有の文化でもあるかのような、現金至上主義にようやくメスが入りそうだ。今回行われる万博の会場内では原則現金の決済が不可とされ。キャッシュレス決済が利用できない人向けには、プリペイドカードの販売が行われるという。万博が軸となり、日本国内のキャッシュレス推進に向けて先陣をきった様相だ。
また、ブロックチェーン技術を基盤とした「EXPO 2025 デジタルウォレット」の提供もされる。協賛・提供はブロックチェーンやNFT等に関する事業を手がけるハッシュポート(HashPort)。サービスは11月1日より開始するとのことだ。主な特徴としては、「ウォレットID基盤」、「SBTデジタルパスポート」、「Web3.0ウォレット」という3つの機能を持っている。

▶︎ハッシュポート発表より引用
ウォレットID基盤
大阪・関西万博において提供される独自の金融サービスである電子マネー「ミャクペ!」や、ポイントである「ミャクポ!」、万博独自NFTである「ミャクーン!」について、単一IDで登録・ログインを可能にする。
SBTデジタルパスポート
第三者に譲渡することができないSBTを利用し、SBTデジタルパスポートと称し身分証機能を搭載する。SBTデジタルパスポートを通じてユーザーは会場内外の各種サービスにおいてパビリオンや自治体とシームレスに連携することが可能。
Web3.0ウォレット
パビリオンや自治体連携で発行されたSBTやNFTを保管する役割を担う。
EXPO 2025 デジタルウォレットでは、パレットチェーンを主要な利用チェーンとして想定しているとのことだが、単一チェーンの活用で起こり得るリスクを加味して、今後ほかのチェーンに対応する可能性はあるだろう。