Web3.0暗号資産

暗号資産(仮想通貨)ステラルーメン(XLM)とは? 将来性や購入方法、メリットを解説

2025/03/24 15:31 (2025/06/02 15:22 更新)
Iolite 編集部
SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
暗号資産(仮想通貨)ステラルーメン(XLM)とは? 将来性や購入方法、メリットを解説

ステラルーメン(Stellar:XLM)は、近年急速に注目を集めている暗号資産(仮想通貨)の1つです。暗号資産市場において、XLMはそのユニークな特性と技術により、特に国際送金の分野での利用が期待されています。

この記事では、ステラルーメンの基本的な情報に加え、その将来性や購入のメリットについて、初心者にもわかりやすく解説していきます。

ステラルーメン(XLM)の現在の価格

Image of XLM

価格:43.04円

2025年3月24日時点(CoinMarketCap「ステラ(XLM)価格・チャート・時価総額」

暗号資産の市況に大きく影響を受けやすく、またXRPと連動して価格が上下する場面が見受けられる。記事執筆時点での時価総額順位は15位。

ステラルーメン(XLM)とは?

ステラルーメンの歴史

Image of XLM

ステラルーメンは、2014年に元Ripple(リップル)共同創業者のジェド・マケーレブ(Jed McCaleb)によって設立されたプロジェクトを指します。ステラルーメンの目的は、分散型の金融ネットワークを構築し、世界中の人々が簡単に金融サービスを利用できるようにすることです。ステラネットワークは、異なる通貨間の迅速かつ低コストな送金を可能にします。

ステラルーメンは、特に発展途上国における金融包摂を目指しており、銀行口座を持たない人々にも金融サービスを提供することを重視しています。このような背景から、ステラルーメンは単なる暗号資産にとどまらず、社会的なインパクトを持つプロジェクトとしても評価されています。

XLMの役割

XLMは、ステラネットワークのネイティブトークンであり、以下のような役割をはたします。

 

  • トランザクション手数料の支払い:XLMは、ネットワーク内での取引手数料として使用されます。これにより、取引がスムーズに行われ、ネットワークの健全性が保たれます。
  • 通貨間のブリッジ:異なる通貨を交換する際の中継役として機能します。たとえば、ユーザーが日本円を米ドルに交換したい時、XLMがその橋渡しを行います。
  • スマートコントラクトの活用:XLMは、スマートコントラクトを利用したさまざまなアプリケーションの基盤となります。これにより、複雑な金融取引や契約が自動化され、効率的に行われることが可能になります。

ステラルーメン(XLM)の特徴と技術

Image of XLM

高速で低コストの送金

ステラルーメンは、国際送金においてほぼゼロの手数料を実現しています。従来の銀行や送金サービスでは、国際送金に高額な手数料がかかることが一般的ですが、ステラはその手数料を大幅に削減します。取引は数秒で完了し、迅速な送金が可能です。この特性は、特にビジネスや個人の送金ニーズに応える上で非常に重要です。

金融包摂(Financial Inclusion)の推進

ステラルーメンは、銀行口座を持たない人々にも金融サービスを提供することを目指しています。世界中には、銀行サービスを利用できない人々が数億人存在します。

ステラルーメンは、これらの人々に対してもアクセス可能な金融サービスを提供することで、金融包摂を推進しています。たとえば、スマートフォンを持っているだけで、ステラネットワークを通じて送金や資産の管理が可能になります。

 

既存金融機関との連携

ステラルーメンは、既存の金融機関とも連携しており、DEX(分散型取引所)機能を通じて、資産の発行や交換が可能です。これにより、従来の金融システムと暗号資産の橋渡しが行われ、より多くの人々がステラルーメンの利便性を享受できるようになります。

 

エネルギー効率の高さ

ステラルーメンは、コンセンサスアルゴリズム(合意形成方法)としてプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用していないため、環境への負荷が低く、エネルギー効率が高いのも特徴です。

従来のマイニング方式では、大量の電力を消費することが問題視されていますが、ステラルーメンはそのような問題を回避しています。これにより、持続可能な金融システムの構築に寄与しています。

ステラルーメン(XLM)の将来性

Image of XLM

企業・金融機関とのパートナーシップ

ステラルーメンは、IBMと提携した「World Wire」など、さまざまな企業や金融機関とのパートナーシップを築いています。これにより、XLMの利用が広がる可能性があります。特に、IBMとの提携は、ステラの技術が実際のビジネスシーンでどのように活用されるかを示す重要な事例です。

 

CBDC(中央銀行デジタル通貨)との関係

ステラルーメンは、一部の国のデジタル通貨プロジェクトとも連携しており、CBDCとの関係が注目されています。中央銀行が発行するデジタル通貨は、今後の金融システムにおいて重要な役割をはたすと考えられており、ステラルーメンはその基盤技術としての地位を確立する可能性があります。

 

DeFiやNFT分野への進出

スマートコントラクトの強化により、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)分野への進出も期待されています。これにより、あらたなユースケースが生まれるでしょう。特に、DeFiは金融サービスのあたらしい形態を提供するものであり、ステラがこの分野での競争力を持つことは、将来的な成長に寄与するでしょう。

 

競合との差別化

Ripple/XRPやほかの送金特化型ブロックチェーンとの競争があるなかで、ステラルーメンはその独自の技術とビジョンで差別化を図っています。特に、金融包摂を重視する姿勢は、ほかのプロジェクトにはない強みです。これにより、ステラルーメンは特定の市場セグメントにおいて優位性を持つことができます。

ステラルーメン(XLM)の購入方法とメリット

Image of XLM

購入できる国内取引所

XLMは、以下の国内取引所で購入可能です。

  • Coincheck
  • bitFlyer
  • SBI VCトレード
  • OKJ など

これらの取引所では、XLMを簡単に購入することができ、初心者でも利用しやすい環境が整っています。

XLMを購入するメリット

  • 低コストの国際送金手段:XLMは、国際送金の手段として非常にコストパフォーマンスが高いです。特に、海外に家族や友人がいる場合、XLMを利用することで手数料を大幅に削減できます。 
  • 将来性のあるプロジェクト:ステラルーメンは、金融包摂や企業との連携を通じて将来性があります。これにより、XLMの価値が今後上昇する可能性があります。
  • 実需が強い:ステーキングのような利回り運用はないものの、実需が強い点が魅力です。多くの企業や個人がXLMを利用することで、需要が高まることが期待されます。

注意点(リスク)

  • 価格変動リスク:暗号資産は価格変動が激しいため、リスクを理解しておく必要があります。特に、短期的な投資を考える場合は、価格の変動に注意が必要です。
  • 競合プロジェクトとの競争:競合が多いため、常に市場の動向を注視することが重要です。特に、Rippleやほかの送金特化型ブロックチェーンとの競争が激化するなかで、ステラルーメンがどのように差別化を図るかがカギとなります。

まとめ

Image of XLM

ステラルーメンは、国際送金の分野での利用が期待される暗号資産であり、そのユニークな特徴と技術により、特に金融包摂を重視したプロジェクトとして注目されています。

この記事では、ステラルーメンの基本的な概要、技術的な特性、将来性、購入方法、そしてリスクについて詳しく解説しました。最後に要点をおさらいしましょう。

  • 金融包摂の推進:銀行口座を持たない人々にも金融サービスを提供し、世界中の人々がアクセスできる金融システムを目指しています。
  • 低コストで迅速な送金:ほぼゼロの手数料かつ数秒で取引が完了し、従来の金融システムに対する競争力があります。
  • 将来性:IBMとの提携やCBDCとの関係があり、DeFiやNFT分野への進出も期待されています。
  • 購入の容易さ:国内外の取引所で簡単に購入でき、低コストの国際送金手段として利用可能です。

総じて、ステラルーメンは、今後の金融システムにおいて重要な役割をはたす可能性を秘めたプロジェクトです。その特徴や将来性を理解し、適切な投資判断を行うことで、XLMの恩恵を享受できるでしょう。

暗号資産市場は常に変動しているため、最新の情報を追い続けることも重要です。ステラルーメンの未来に期待しつつ、賢明な投資を行っていきましょう。

画像:Shutterstock


関連記事

暗号資産(仮想通貨)の種類一覧! 国内で取引できるおすすめ銘柄や将来性は?

本格バブル突入の暗号資産 2025年期待の銘柄とは——

SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
Side Banner
Side Banner
MAGAZINE
Iolite(アイオライト)Vol.14

Iolite(アイオライト)Vol.14

2025年7月号2025年05月30日発売

Interview Iolite FACE vol.14 カルダノ(Cardano)/ Input Output Global創業者兼CEO チャールズ・ホスキンソン PHOTO & INTERVIEW 馬渕磨理子 特集「日米暗号資産関連の政策に関する考察」「日本発ブロックチェーン図鑑」「Hyperliquidで巨額のポジション清算が発生! 想定できなかったあらたな分散型金融の危機」「大注目の日本発、生成AIスタートアップ「Sakana AI」」「リセッションに備えよ─ 金融とアノマリーの相関性─」 Crypto Journey 「“論破王”からみたWeb3.0」 ひろゆき Interview 特別連載 仮想NISHI 「暗号資産の相場動向と読み解くポイント」 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等

MAGAZINE

Iolite(アイオライト)Vol.14

2025年7月号2025年05月30日発売
Interview Iolite FACE vol.14 カルダノ(Cardano)/ Input Output Global創業者兼CEO チャールズ・ホスキンソン PHOTO & INTERVIEW 馬渕磨理子 特集「日米暗号資産関連の政策に関する考察」「日本発ブロックチェーン図鑑」「Hyperliquidで巨額のポジション清算が発生! 想定できなかったあらたな分散型金融の危機」「大注目の日本発、生成AIスタートアップ「Sakana AI」」「リセッションに備えよ─ 金融とアノマリーの相関性─」 Crypto Journey 「“論破王”からみたWeb3.0」 ひろゆき Interview 特別連載 仮想NISHI 「暗号資産の相場動向と読み解くポイント」 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等