対話型AI「Claude(クロード)」を開発する米Anthropic(アンソロピック)が、新規株式公開(IPO)に向けた目論見書(S-1)を、早ければ米国時間23日にも公開提出する見通しであることがわかった。米Yahoo Financeが21日、計画を知る関係者3人の話として報じた。
なお、Anthropicは目論見書の提出時期についてコメントを控えている。
Anthropicは、対話型AI「Claude」を開発する米AI企業だ。同社は今年6月1日、SEC(米証券取引委員会)に目論見書の草案を非公開で提出したと発表していた。
SECの規則では、非公開で申請した企業は投資家向け説明会(ロードショー)を開始する15日前までに書類を公開する必要がある。このため今回の公開提出は、11月の上場に向けた最後の大きな手続きになるとされる。
一方、目論見書の公開時期を巡っては、これまで「9月下旬」「10月中旬」といった観測が度々後ろ倒ししてきた経緯がある。9月には米ウォール・ストリート・ジャーナルが、第3四半期の業績を盛り込むために上場目標を11月へずらしたと報じている。
Anthropicの上場を巡っては、その規模にも注目が集まっている。ウォール街の推計によると、評価額は約2兆ドル(約315兆円)、調達額は最大1,000億ドル(約15.7兆円)に達する可能性があり、実現すれば史上最大級のIPOとなる。
またウォール・ストリート・ジャーナルによると、目論見書の草案において同社の財務内容が明らかになった。2026年上半期の売上高は163億ドル(約2.5兆円)、純損失が800億ドル(約12.5兆円)超にのぼったという。さらにFinancial Timesによれば、Anthropicは先週、第3四半期の売上高が前四半期の115億ドル(約1.8兆円)から168億ドル(約2.6兆円)、に拡大し、調整後ベースで黒字となったことを投資家に説明したようだ。
AI関連株を巡っては、米Metaが21日に発表した決算で年間の設備投資見通しの下限を引き上げるなど、巨額投資が続けられるのかへの関心が高まっている。目論見書が公開されれば、これまで報道ベースにとどまっていたAnthropicの財務内容が初めて正式に明らかになる。同社の財務開示は、AI投資の収益性を測る試金石となる可能性がある。
ただし、提出時期は匿名の関係者情報にもとづくもので、さらに遅れる可能性もある。
参考:米Yahoo Finance、ウォール・ストリート・ジャーナル
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